strike

こんにちは!Pino(@Pinocan4)です。
「サボタージュ」、聞いたことはあるけれど・・・あれ、どんな意味だっけ?
偽装?変装?あ、それは「カモフラージュ」か…;

と、思ったアナタのために!今回のお題は「サボタージュ」です。
(ウソです。私の為です^^)

早速、謎の?ピグモン解説員赤いシャルルと一緒に意味を見てゆきましょう~

シャルル
失礼な紹介だな……私を誰だと思っている!

Pino
だから!アナタ、だれ!?

サボタージュとは?

サボタージュ(フランス語:sabotage )
〔もとフランスの労働者が争議中木靴(サボ)で機械などをたたきながら意思表示したことにちなむ〕
① 労働者による争議行為の一。仕事には従事しているが、意図的に仕事の能率を低下させること。怠業。サボ。
② 一般的に、怠けること。

英語のsabotage(サボタージュ)フランス語のsabotageが語原の言葉で

「妨害行為、破壊活動、破壊工作」

などの意味があります。

 
一方、現代日本社会で主に使われている「サボタージュ」は、

  1. 「 労働者の争議行為のひとつ。労働者が団結して仕事の能率を落とし、雇用側に損害を与えて紛争の解決を迫ること。怠業。サボ」
  2. 「怠けること」

英語の「妨害行為」と似ていはいますが・・・「破壊活動」「破壊工作」のような過激な意味はありません。

その代わりに「怠業」「怠けること」の意味があります。
さて、これは何処からきているのでしょうか?

サボタージュの語源

フランス語であるsabotageサボタージュという言葉の由来には主に3つの説があります。

  • 15世紀、オランダ人が木靴(sabotサボ)を織機に投げ込んで歯車を壊した故事から、産業革命において、労働者が自動織機を壊す恐れを揶揄したという説。
  • 労働者が馬車にブレーキかける時、車輪の外側に木靴を押し当て止めた事から、労働者の「効率の悪い働きぶり」を揶揄した説。
  • 19世紀の下級労働者の履いていた木靴から、「Sabot」は労働者の蔑称となり、彼らの「質の低い働きぶり」を揶揄して「サボタージュ」と呼んだことが始まりとする説。

揶揄(やゆ)とは?⇒からかうこと。馬鹿にすること。

以上のような説がありますが、どれも信ぴょう性に欠けており、はっきりとした由来は分かっていません。

サボタージュの使い方や使用例

例) 工場の労働条件向上を訴えるために、明日サボタージュが行われる予定です。

このサボタージュは「労働争議戦術のひとつ」「労働者が団結して仕事の能率を落とし、雇用側に損害を与えて紛争の解決を迫ること」の意味です。

この労働争議におけるサボタージュには主に3つの種類があります。

積極的サボタージュ

機械や製品などの破壊をしたり、故意に不良品を生産することにより業務を妨害すること。

開口サボタージュ

使用者や製品の悪評を外部に向けて流布することにより、業務を妨害すること。

消極的サボタージュ

外見的には仕事を継続しながら、意図的に雇用側の指揮命令に従わないこと。

日本で行われるサボタージュは、ほぼ3つ目の「消極的サボタージュ」です。

この「消極的サボタージュの戦術内容」としては

  • 時限スト
  • 一定の時間だけ行うストライキ。これを繰り返し行う戦術。

  • 部分スト
  • 「組合員の一部だけにサボタージュをさせること」を職場ごとに交代して行うこと。

  • 上部遮断スト
  • 雇用側および職制への業務連絡をストップすること。

  • 納金スト
  • 集金した金銭を労働組合の方で保管すること。

これらの争議戦術は、労働者が職場に留まるため、雇用側の争議対抗行為を封じやすく、また労働者が一応、仕事をしていることから、賃金カットなども困難となります。

 

Pino
へえ~本来はフランスの労働争議に関する言葉なんだー雇用主に対して、「労働条件の不満や意見を訴える方法」のことね。

シャルル
一般的には、仕事を休んでしまう「ストライキ」の方が有名だが…サボタージュは「非効率に仕事をして損害を与える」という戦術というわけだ。

Pino
ダラダラ~とやって雇用主をイラっとさせるってことね!

シャルル
・・・おまえ、もうちょっとマシな表現ないのか?

例) 戦時下、武器や弾薬を製造する軍の重要施設は度々サボタージュの標的となった。

このサボタージュは「破壊活動、破壊工作」の意味です。

戦争における「サボタージュ」は戦争の当事者である軍隊とは関係のない、外国のエージェントや原住民の支持者などが行う「破壊行為」のことを指します。

例) 溜まっていたレポートをすべて提出したので、授業の方はサボタージュした。

このサボタージュは「サボる」の意味です。

本来、労働争議戦術の「怠業」「怠ける」からきた言葉ですが、現代日本社会に浸透しているのは「サボタージュ」を略した「サボ(名詞)」にラ行5段活用の「る」をつけた造語「サボる」という動詞です。

これは「サボタージュする」が略されたも考えられます。

通常、外来語の名詞には「する」がついて、動詞化されますが(例:アップロードする)この「サボる」は珍しい形態です。

同じような省略形の動詞に「ダブる」「トラブる」「ミスる」「ハモる」等があります。

サボタージュの類語

サボタージュの「労働争議戦術」の類語・関連用語として「ストライキ」「ボイコット」などがあります。
また「破壊活動」「破壊工作」の類語として「テロリズム」の2つをみてゆきましょう。

ストライキ(strike:英語)

「労働者が労働条件改善などを要求し、団結して業務を停止する行為」

「ストライキ」は労働争議戦術のひとつであり、そういう意味では「サボタージュ」と非常に近い類語となります。

しかしながら、「サボタージュ」が「業務を非効率にして雇用側に損害を与える」のに対し、「ストライキ」は「業務を停止する」という戦術であるのが、大きな違いです。

ボイコット(boycott:英語)

「組織的・集団的にある商品を買わないこと。また、取引を拒絶すること」

「ボイコット」も労働争議戦術のひとつですが、主に「商品を買わない=不買運動」という形で雇用側に訴える戦術です。

時には第三者(一般消費者)へ向けて「不買」を訴える場合もあり、「開口サボタージュ」に類似する戦術でもあります。

テロリズム(terrorism:英語)

「政治目的を実現するために暗殺・暴行などの手段を行使することを認める主義。
またはそれに基づく暴力の行使」

「サボタージュ」が主に「争う相手の重要施設への破壊活動」を目的として、人を傷つけるような活動ではないのに対し、「テロリズム」は「目的遂行のためには、人や建物に対する暴行・殺人・破壊を認める主義」という、大きな違いがあります。

まとめ

サボタージュの意味は?

サボタージュ(英語:sabotage )
① 労働者による争議行為のひとつ。
仕事には従事しているが、意図的に仕事の能率を低下させること。
② 一般的に、怠けること。

サボタージュの使い方と使用例

工場でサボタージュを行う⇒「労働者が団結して仕事の能率を落とし、雇用側に損害を与えて紛争の解決を迫ること」
サボタージュの標的になる⇒「破壊活動。破壊工作」
サボタージュする⇒「サボる」

サボタージュの類語

ストライキ(strike:英語)

「労働者が労働条件改善などを要求し、団結して業務を停止する行為」

ボイコット(boycott:英語)

「組織的・集団的にある商品を買わないこと。また、取引を拒絶すること」

テロリズム(terrorism:英語)

「政治目的を実現するために暗殺・暴行などの手段を行使することを認める主義。またはそれに基づく暴力の行使」

 

いかがでしたか?
「サボタージュ」・・・Pinoが思っていた意味じゃなかったです~><
でも、この歳になって~勉強できて、良かった!笑

今回の記事も、皆様のお役に立てましたら…嬉しいです♪
 

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または・・・赤いシャルルにこんなセリフを言って欲しい!というコアな要望がありましたら(笑
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