boycott

こんにちは!
週末は「家事ボイコット」したくなるPino@Pinocan4です^^

さて、今回のお題はその「ボイコット」です。

早速、謎の?ピグモン解説員赤いシャルルと一緒に意味を見てゆきましょう~

シャルル
失礼な紹介だな……私を誰だと思っている!

Pino
だから!アナタ、だれ!?

ボイコットとは?

ボイコット(フランス語:boycott )
1 組織的、集団的にある商品を買わずに、取引を拒絶すること。不買同盟。
2 団結して特定の人を排斥したり、会合や運動などに参加しないこと。「投票をボイコットする」
[補説]1880年ごろのアイルランドで、小作人から排斥された土地差配人ボイコット大尉の名に由来。

英語のboycott(ボイコット)は辞書のとおり↑人名が由来の言葉で

「ボイコット(する)、(…に)対し不買同盟を結ぶ、参加を拒否する」

などの意味があります。
 

英語会話の中でも次のように使われます。

  • the boycott of Japanese goods
  • 日貨排斥運動(日本の製品の不買運動のこと)

  • boycott a meeting
  • 会議をボイコットする。(会議への参加を拒否する)

 
一方、現代日本社会で主に使われている「ボイコット」は、

  1. 「組織的、集団的にある商品を買わずに、取引を拒絶すること。不買同盟」
  2. 「団結して特定の人を排斥したり、会合や運動などに参加しないこと」

などの意味になります。

ボイコットの語源は?

この「ボイコット」の語源になってしまったのは、一人のアイルランド人でした。

チャールズ・カニンガム・ボイコット(Charles Cunningham Boycott)】
元英国陸軍大尉で、退役後アイルランドの土地管理人となるが、1880年夏に地代を値上げした際、小作人たちの反感を買い、彼らの組織的な排斥(はいせき)運動の標的となった。
小作人達はボイコット一家への食糧補給や通信の断絶など、「非暴力による抵抗」の戦術を取り、孤立したボイコット一家は、命からがらイングランドへ逃げ帰ったという。

この事件は当時の新聞の第一面で報道され、「boycott」という名前は、たちまち英語の動詞および名詞として使われるようになった。
>引用参考:ブリタニカ国際大百科事典より

排斥(はいせつ)とは?
容認しがたいとして、拒み退(しりぞ)けること。

退(しりぞ)けるには「職や地位を辞めさせる」「追い返す」「追放する」などの意味があります。

つまり、ボイコットは小作人たちの「非暴力による抵抗」により、土地管理人という職を追放された、というわけですね。
 

Pino
へえ~「ボイコット」って・・・人の名前だったんだね。こんな形で21世紀の今でも自分の名前が使われているって~ちょっと不名誉すぎるね;

シャルル
いや、意外と子孫は自慢してるかもしれないぞ。「名前を後世にのこす」というのは、なかなか出来るものではないからな。手段なぞ、どうでもいい。

Pino
なるほどね。「祖先のボイコットがさぁ~」と、ネタにするのもアリだね!

ボイコットの使い方や使用例

例) 黒人たちのバス乗車拒否のボイコットにより、市の財政は窮地に立たされた。

このボイコットは「消費者が同盟して商品の購入を行わない(不買運動)、又はサービス、納税、料金の支払等を拒否する」の意味です。

例文にあげたのは、1955年にアメリカ合衆国アラバマ州モンゴメリーで始まった人種差別への抗議運動のことです。
「モンゴメリー・バス・ボイコット事件」

事件の発端は、バスの白人優先席に座っていた黒人男性が、乗り込んできた白人男性のために席を空けるよう指示したバス運転手に従わなかったため、警察に逮捕されたという事件です。

これに抗議するために、バス乗車ボイコットの運動が組織化され、これに多くの市民が賛同し、利用者全体の約3/4を占めていた黒人達が一斉に乗車ボイコットを続けたため、市のバス事業の収入が激減しました。

翌年、アメリカ連邦最高裁判所は、地方裁判所の判決を支持する形で、モンゴメリーの人種隔離政策に対して違憲判決を下し、運動は1956年12月20日に公式に終了しました。

Pino
え!?「白人優先席」なんて、あったのー!?

シャルル
それがいわゆる「人種隔離政策」のひとつの事例だった、ということだな。遠い昔の話ではない。つい、70年位前のことだ。

例) 与党の強行採決に対し、野党が反発して投票をボイコットした。

このボイコットは「投票の参加を拒否する」という意味です。

政治の分野におけるボイコットは「多数党の強引な審議」など「強力な権力を盾にした強引な行為」に対して、自分達の「要求」を訴え「改善」を求めるために行われます。

例) 1980年のモスクワオリンピックは日本を含む西側諸国の集団ボイコットが行われた。

このボイコットは「ある集団で同盟して参加を拒否する」の意味です。

国際政治においてのボイコットは、各国の政治的立ち位置や利害関係が原因となり、オリンピックなどの大きな世界的イベントに対して行われました。

【オリンピックにおけるボイコット】

  • 1956年:メルボルンオリンピック
  • ⇒中華民国政府の統治する台湾からの選手出場を理由に、中華民国は同大会から連続6大会の出場をボイコットしました。

  • 1976年:モントリオールオリンピック
  • ⇒ニュージーランドのラグビーチームが人種差別政策(アパルトヘイト)を続けていた南アフリカ共和国へ遠征したことを巡り、IOCがニュージーランドのオリンピック参加を禁止しなかったことを受け、タンザニア主導でアフリカ諸国22カ国が出場をボイコットしました。

  • 1980年:モスクワオリンピック
  • ⇒ソビエト連邦(現ロシア)のアフガニスタン侵攻に抗議するために、アメリカの呼びかけに応えた日本を含む西側諸国約50カ国がボイコットしました。

  • 1984年:ロサンゼルスオリンピック
  • ⇒ソビエト連邦をはじめ東側諸国約14カ国が大会出場をボイコットしました。
    表向きは前年のアメリカのグレナダ侵攻を理由としましたが、実際は前回モスクワオリンピック不参加への報復と言われています。

例) 社会的不祥事を起こした企業製品に対してのボイコットが呼びかけられている。

このボイコットは「不買運動。不買同盟」の意味です。

企業に対する労働争議戦術である「ボイコット」には主に3つのタイプがあります。

  1. 1次的ボイコット(primary boycott)
  2. ⇒争議行為の直接の相手である雇用側に圧力を加えるための不買運動。

  3. 2次的ボイコット(secondary boycott)
  4. ⇒雇用側と取引関係にある第三者に対し、圧力を加えることによって不買運動を組織化すること。

  5. 自然発生型ボイコット
  6. ⇒社会的不祥事を起こした企業・団体に対し、反省および消費者に対する誠意が足りないと、不買ムード(嫌気)が高まるというケース。

3、の事例としては、1970年代の森永ヒ素ミルク中毒事件における「森永製品不買運動」が広く知られています。
これは公害事件を起こした森永乳業が、ヒ素被害者の救済を長年月に亘って拒否し続けることに抗議して、全国民的に取り組まれたもので、第二次世界大戦後史上最大規模とも言われる、大規模な日本のボイコット運動例です。
>参考引用:wikipediaより

ボイコットの類語

ボイコットの「労働争議戦術」の類語・関連用語として「ストライキ」「サボタージュ」、また「不参加」の意味の類語として「デフォルト」などがあります。

ストライキ(strike:英語)

「労働者が労働条件改善などを要求し、団結して業務を停止する行為」

「ストライキ」も労働争議戦術のひとつですが、「ボイコット」は「不買運動。不買同盟」という、主に「製品の不買を通して雇用側に訴える」ものであるのに対し、「ストライキ」は「業務を停止することにより、雇用側に損害を与え、紛争の解決を迫る」という戦術であるのが、大きな違いです。

サボタージュ(sabotage:フランス語)

「仕事には従事しているが、意図的に仕事の能率を低下させること」

「サボタージュ」も労働争議戦術のひとつですが、「労働者が団結して仕事の能率を落とし、雇用側に損害を与えて紛争の解決を迫ること」という形態をとります。

デフォルト(default:英語)

「不出場、欠場、棄権」

英語の「デフォルト」は主に「不履行、怠慢」の他に「欠場、棄権」という意味もあります。
(日本でこの意味で使われることは、ほとんど無いようですが)

但し、「ボイコット」が「何らかの訴え・要求を示すために、集団で同盟した上での不参加」であるのに対し、デフォルトは主に「個人を主体とした、欠場、棄権」という意味で使われます。

まとめ

ボイコットの意味は?

ボイコット(英語:boycott )
1 組織的、集団的にある商品を買わずに、取引を拒絶すること。不買同盟。
2 団結して特定の人を排斥したり、会合や運動などに参加しないこと。
[補説]1880年ごろのアイルランドで、小作人から排斥された土地差配人ボイコット大尉の名に由来。

ボイコットの使い方と使用例

乗車拒否のボイコット⇒「費者が同盟して商品の購入を行わない(不買運動)、又はサービス、納税、料金の支払等を拒否する」
投票をボイコット⇒「投票の参加を拒否する」
集団ボイコット⇒「ある集団で同盟して参加を拒否する」
製品のボイコット⇒「不買運動。不買同盟」

ボイコットの類語

ストライキ

「労働者が労働条件改善などを要求し、団結して業務を停止する行為」

サボタージュ

「仕事には従事しているが、意図的に仕事の能率を低下させること」

デフォルト

「不出場、欠場、棄権」

 

いかがでしたか?
「ボイコット」・・・そういへば、オリンピックの出場ボイコットなんてあったな~と遠い昔を思い出したPinoです;笑
「平和の祭典」が政治的利用されていた哀しい時代もあったのです…

 
今回の記事も、皆様のお役に立てましたら…嬉しいです♪
 

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