kyoani_top

※本ページにはプロモーションが含まれています。
2019.7.18 京都で起こった放火事件
非道な暴挙によりお亡くなりになった36名の方のご冥福を心から御祈り申し上げます。
━━まず初めに。
ここでは事件の原因や被害状況、被害者や加害者の個人情報等には一切触れることはありません。

この記事では
私達に「美しい絵」と「繊細なアニメーション」を観せてくださって
多くの人に感動や夢や希望を与えてくれた「京都アニメーション」の

今までのたくさんの素晴らしい作品を想い出し

言い尽せないほどの感謝と
哀悼の意をしたためました。
この事件にまつわる記事を書くことに、正直ためらいはありましたが

何よりも私達オタクの、日本の、いえ・・・世界人類の貴重な文化の象徴。

現在のアニメーション業界において

先端をゆく優秀な技術職人集団の方々のことを

記して遺しておきたい、と強く思ったからです。
勝手な一ファンの戯言ではありますが

心からの哀悼の意をこめて、彼らの素晴らしい作品を振り返りたいと思います。

京アニ(京都アニメーション)とは?

京アニ」とは、京都・宇治に本拠地のある『株式会社京都アニメーション』の略称。
1981年にアニメ制作の「仕上げ」を行う会社として設立され、1986年頃から作画部門を設け他社からの「動画」の下請けを始める。

その後、演出・作画・仕上げ・背景・撮影などを自前で行う体制を整え、現在は主にテレビや劇場用アニメーション作品の企画・制作(元請け)、他社作品の制作協力を行っている他、出版事業やマーチャンダイジング事業なども行っており、アニメーションを軸としたコンテンツ事業を展開している。
>参考引用:wikipediaより

活動自体は1980年代からというアニメ黄金期を支える重要な時代に「下請け」として活躍をしてきました。

うる星やつら」「名探偵コナン・シリーズ」やスタジオジブリの「紅の豚」「魔女の宅急便」など、携わったアニメはどれも名前を聞いたことのあるクオリティの高い作品が多くを占めます。

その質の高い技術により、多くの制作会社からの注文が絶えず、京アニの予定に合せてスケジュール調整をすることもあったとのこと。

2003年頃から元請作品を制作し始め『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』『けいおん!!』など数々のヒット作を創り上げるアニメーションスタジオとして有名になりました。

同時に独自の文庫レーベルを立ち上げたり、自社ブランドのグッズを売り出す「京アニショップ!」を展開。

また、ファンとの交流の場としてのイベント『京アニ&Do ファン感謝イベント「私たちは、いま!!」』を近年開催、今年も11月に予定されています。

こんな超優良技能集団の京アニですが、スゴイのは技術だけではありません!

なにかとブラックと噂されるアニメ業界ですが・・・その通念を覆す会社として話題にもなりました。

  • 固定給
  • 社宅あり
  • 託児あり
  • 徹夜などの深夜の残業なし

など福利厚生がしっかりしていたのは、虫プロの仕上げ担当をしていた女性が創業者だからと言われています。
またアニメーション制作の「プロ養成塾」も開講しており、確かな技術を次世代に伝えるために様々な試みをしています。

そんな優良企業であり、全国から集まる才能あるクリエイター達が多く集まっていた技能集団が・・・今回このようなことに巻き込まれてしまうなんて。

━━本当に、言葉もありません。

海外からも多くの追悼メッセージが

日本のみならず、世界中にファンを持つ京アニ制作のアニメーション作品。

事件が起こった直後から各SNSでは心配のツイートやコメントが次々とポストされました。

各国の主なニュースでも動画付きで放送され、各国の大使館や企業からも哀悼のメッセージが届きました。

以下は次項で紹介するクラウドファンディングのコメントから抜粋しています↓

京アニは私がアニメを観始めた頃から、ずっと私の人生の大部分を占めています。
この事件を聞いて本当に心を痛めています。
彼らがこの悲劇から復活することを望んでいます。
#PrayForKyoani
あまりの悲劇に言葉もありません。
犠牲者のご家族と友人の皆さんに心からの哀悼の意を表します。
私は京アニに起こった事件を聞いた時に打ちのめされました。
その悲劇は私の好きなアニメスタジオのひとつに起こったのです。
あなたたちの仕事は本当に多くの喜びと幸せを私達にもたらしました。
京アニへ心からの哀悼の意と、命を失った多くのアニメーター達へ愛を贈ります。

クラウドファンディング

この京都アニメーションを襲った痛ましい事件を受け、米センタイ・フィルムワークスが義援金を募るクラウドファンディングを立ち上げました。


センタイ・フィルムワークスは日本のアニメの海外配給などを行うアメリカの企業で今まで
CLANNAD」「けいおん!」シリーズなど、京アニの作品も手掛けてきました。

同社はTwitter上で

 Our hearts and thoughts are with Kyoto Animation.
(われわれの心と思いは京都アニメーションと共にあります)

と、投稿しています。
kyoani

クラウドファンディングの立ち上げから約1日で目標金額の$50万ドル(約5400万円)を遙かに超え4万人以上から$1,300,000を超える寄付が集まっています。
(現在のgoalは$750,000へ設定金額が変更されています)

世界中がどれだけこの事件に心を痛め、

そして「Kyoani」のアニメーションが愛されているかが分かります。

[go fund me]へのリンクを貼っておきますので
京アニへの支援を考えている方はぜひ、のぞいてみてください☆

↓  ↓  ↓

[go fund me]で寄付する

京都アニメーションの主なおすすめ作品

世界中に多くのファンが存在し、
たくさんの人々を楽しませ、幸せにしてきた京アニ制作のアニメーション。

主な代表作を解説してゆきます。

涼宮ハルヒの憂鬱

涼宮ハルヒの憂鬱』([すずみやハルヒのゆううつ]The Melancholy of Haruhi Suzumiya)は、谷川流のライトノベル『涼宮ハルヒシリーズ』を原作とする京アニ制作のTVアニメ。

そのクオリティの高さが評判となり、2006年上半期の話題作になり、原作小説、DVD、CDなど関連商品の売上げも軒並み高水準をマークしました。

京アニがアニメーション業界の「先端をゆく技能集団」と認識された作品のひとつと言えるでしょう。

らき☆すた

らき☆すた』は、美水かがみの4コマ漫画作品を原作とした京アニ制作のテレビアニメ作品。

本作のストーリー構成は原作の内容を踏襲しながらアニメオリジナルのエピソードを盛り込んだ形が話題となり、個性的な各キャラクターが人気となりました。

宝島社から発行された『このアニメがすごい! 2008』の「このアニメがすごい大賞」では第1位を獲得。

毎日新聞社から発行された『新世紀エンタメ白書2008』では「思いも付かないアイデアだらけの意欲作。07年のアニメを語るのにははずせない1本」と評価されました。

けいおん!

けいおん!』(K-ON!)は、かきふらいによる日本の4コマ漫画が原作の作品。

2009年にTVアニメ化され、放映前から人気のある京アニが制作を担当することで話題となりました。

また、細やかな動きや登場人物たちの繊細な心の動きを表現するアニメーションはファンを魅了し、作中で登場人物が使用している実在のギターやベースといった楽器やヘッドホンや文具などの小物にも注目が集まりました。

この影響は音楽楽器業界や音楽教室のみならず、高校の軽音楽部の部員増加にも寄与したと言われています。

氷 菓

氷菓』(ひょうか)は米澤穂信の推理小説のシリーズが原作の作品。

2012年に京アニ制作でTVアニメ化され、原作の人気とも相まって話題となりました。

いつもとは毛色の違う推理ミステリーものでしたが、視聴者を惹き込む演出や脚本、そして圧倒的な美しい作画。

2016年に実施されたアキバ総研が運営するアニメポータル「あにぽた」の人気投票企画
京アニ作品で一番好きなTVアニメは?」において1位を獲得したのも頷ける名作です。

響け!ユーフォニアム

響け! ユーフォニアム』(ひびけ ユーフォニアム、Sound! Euphonium)は、武田綾乃による日本の小説シリーズを京アニが制作を担当した2015年放映のTVアニメ作品。

管楽器専門誌によるTwitterでは「経験者にはドンピシャで納得できる台詞や演出がテンポよく決まる。これは凄いアニメだ。」と絶賛されています。

また、吹奏楽部ではマイナー楽器の代名詞だった「ユーフォニアム」を第一希望にする人も増えており「けいおん!!」と同様に特定の分野に影響を与えたアニメ作品となりました。

映画 聲の形

映画 聲の形』(こえのかたち)は原作は大今良時の同名漫画を京アニが制作した長編アニメーション映画。2016年9月17日公開。

  • 第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞
  • 第26回日本映画批評家大賞アニメーション部門作品賞
  • 第20回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞作

主人公の石田将也と先天性の聴覚障害を持つ西宮硝子を中心に、人と人との繋がりやディスコミュニケーションを描くストーリー。

ここでも京アニが得意とする人物の繊細な心理描写や、細やかな動き、それらの美しい作画と見事な演出が相まって数々の賞を受ける作品となりました。

FREE!

京アニのレーベルKAエスマ文庫から発売されたライトノベル『ハイ☆スピード!』(著:おおじこうじ)を原案としたTVアニメ作品。

小学生のスイミングクラブでの優勝以降、水泳から遠ざかっていた主人公たちが高校在学中に設立した、男子水泳部での日々を描く。

話題作となった本作はその後、劇場版3作が公開され4作目が今月5日に公開されたばかりです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、暁佳奈による日本のライトノベル。

「自動手記人形」と呼ばれる代筆屋の少女を中心に繰り広げられる群像劇。

第5回京都アニメーション大賞大賞受賞作であり、現在までで唯一の大賞受賞作です。

TVアニメは2018年1月に放映され、これは世界同時配信という珍しいメディア展開となりました。

今年2019年の9月に劇場版で「外伝」が公開予定。
来年2020年には「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が制作・公開予定しています。

━━最後に。
この京アニこと「京都アニメーション」の素晴らしい作品のひとつ
最新作の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のPVの動画をご紹介します↓

被害に遭われた、すべてのクリエイター達のご冥福を心から祈ります。

今まで本当に素敵な作品を創り上げ、この世に出してくれてありがとうございました。

貴方たちがこの世を去ってしまった事実は、私達の心をえぐり悲しみに塞がれてしまっているけれども。

貴方たちが創り上げた素晴らしい作品達は永遠に語り継がれ、
多くの人にいつまでも新たな「夢」を与えてくれるでしょう。

一ファンより、心からの感謝をこめて。
・・・・・・ R.I.P.

>参考引用:wikipedia(京都アニメーション頁)より