こんにちは!Pinoです。
さてさて、今回のお題はアバンです。
映画解説などで耳聞きされたことがありますか?私は初めて聞きました!
早速、謎の?ピグモン解説員赤いシャルルと一緒に意味を見てゆきましょう~
アバンとは?
アバン
アバンタイトル( avant-title ) の略語。
アバンタイトルは、映画やドラマ、アニメや特撮などでオープニングに入る前に流れるプロローグシーンのこと。
プレタイトル(英語:pretitle)と呼ばれることもある。
また、英語では一般的にこのような映像手法をコールドオープン(cold open)という。引用元: wikipediaより
アバンはアバンタイトルの略語です。
アバンタイトルはフランス語のavant(前に) + title ( 英語:タイトル/題名)の和製造語で
「映像作品のオープニングに入る前に流れるプロローグシーンのこと」を指します。
オープニングには、いくつかの意味がありますが、ここでは主に「本編の始まり、導入部」「主題歌」のことで、プロローグは「序章」の意味です。
【作品構成例】
アバンタイトル ⇒ オープニング ⇒ 本編 ⇒ エンドクレジット⇒(エピローグブリッジ:後述)
アバンが作品に取り入れられるようになったのは、そう昔のことではありません。
テレビシリーズ作品で「アバン=プロローグシーン」を定着させたのは
刑事ドラマの「太陽にほえろ」シリーズ ↓ であったと言われています。
シ、渋いわ~BOSS!
各キャラクター達の何気ない日常から事件の発端に気づくシーンや、いきなり事件が始まって、さて?どうなる?と先を続けて観たくなる構成は視聴者にチャンネルを変えさせない効果がありましたよね^^
また映画界においても、アバンを毎回のように作品の中に取り入れ始めたのは
国民的映画の「男はつらいよ・シリーズ」です。
「お決まり」の寅次郎の夢から始まるアバン(このプロローグで、ぐっと観客をひきつけますよね♪)そして最後は~どこからか?転げ落ちて夢から醒める寅さん。
↓
「男はつらいよ」メインタイトル
日本喜劇映画の王道です。もう、何も言うことありません!笑
また海の向こうハリウッドでもアバンが定番になっている超有名映画がありますね!
そうです、007シリーズ↓
ガンバレル(銃身)を使った印象的なオープニングはファンの間でも、「ガンバレル・シークエンス」と呼ばれ、とても愛されています。
※シークエンス・・・いくつかのシーンによって構成される挿話。
◆ワード関連記事↓
⇒『sequence(シークエンス/シーケンス)の意味|カットやシーンとの違いも』
アバンを作品に取り入れることによる効果とは?
本編が始まる前のプロローグシーンに持ってくる「アバン」には、様々な効果が期待できます。
主な「定型のアバン」をあげてみますね!
毎回同じ内容で作品の世界観を印象づけるアバン
これはアニメや特撮などのテレビシリーズ版によく使われる手法です。
長いシリーズにおいて、視聴者がどの回から見始めたとしても、すぐに世界観を理解でき、本編に入ってゆけるようなプロローグになっています。
例えば、機動戦士ガンダムの冒頭で故永井一郎さんのナレーションで流れる「宇宙世紀0079~」の有名なアバンです。
スペースコロニーが地上に激突するシーンが印象的でしたね。
正確なナレーションはコチラ↓
「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。地球の周りの巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった。
宇宙世紀0079、地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。この一ヶ月あまりの戦いでジオン公国と連邦軍は総人口の半分を死に至らしめた。
人々はみずからの行為に恐怖した。戦争は膠着状態に入り、八ヶ月あまりが過ぎた」>引用:機動戦士ガンダム(冒頭ナレーション)より
前回までの「あらすじ」や「印象的なシーン」をまとめたアバン
これは本編のために作ったものではなく、単純に前回までの「あらすじ」や「印象的なシーン」をまとめて視聴者に観せ、本編への流れを説明するものです。
これも前述のアバンのように「視聴者が前回を観ていなかったとしても、なんとなく話の流れが分かり、本編に入ってゆけるようなプロローグ」となります。
物語の前日譚や伏線のような構成のアバン
これから始まる本編、事件の「前振り」のシーンで構成されるもので、やはりこれも視聴者が本編に入ってゆきやすく誘導するものです。
本編につながる事件の始まりを示すアバン
これはオープニングの後、そのまま続きが観れるアバンです。
冒頭で事件の始まりを視聴者に示し、作品の中に引き込むためのものです。
本編の「重要なシーン」を垣間観せるアバン
本編中の鍵となるシーンや台詞、また最も盛り上がる「クライマックスシーン」の一部を持ってきてアバンにしたものです。
これも冒頭で、今回の本編の成り行きに疑問を持たせたり、その先が観たくなるような強烈に視聴者に印象づけるための効果的な手法です。
このようにアバンの構成は、作品中においても重要なパートであり、監督や演出の力量が問われる部分です。
永井一郎さんのナレーションが流れるとゾクゾクするな~♪
不満なのは・・・私がアバンに出演していないことだけだ。
アバンの類語と関連用語
アバンの類語や関連用語にはオープニング、プロローグ、コールドオープンやエンディングブリッジなどがあります。
早速、それぞれの意味をみてゆきましょう!
オープニング(opening)
映像作品におけるオープニングにはいくつかの種類があります。
①映画やテレビ番組、ラジオ番組の始まりの部分。タイトルやクレジットタイトル(責任者表示=製作にかかわった企業・団体名)を表示する。
②オープニングソング。主題歌。
プロローグ(prologue)
演劇や音楽などで、その主題や進行を暗示する内容をもった前置きの短い部分。序章。序文。序詞。序奏。
コールドオープン(cold open)
タイトルやクレジットの前で本編のストーリーを一部見せる技法。
主にこのワードは英語圏で使用され、一般的には「テーィザー(Teaser)」と呼ばれている。
エピローグブリッジ(epilogue bridge)
アバンの反対語。エンドクレジットの後に流れるシーンのことを指す。
英語圏ではポストクレジット・シーン(Post-credits scene)と呼ばれています。
本編が完結した後の後日譚の一部を入れたり、映画等では続編を思わせるような宣伝効果も兼ねています。
まとめ
アバンの意味は?
アバンタイトル( avant-title ) の略語。
映像作品のオープニングに入る前に流れるプロローグシーンのこと。
アバンの類語と関連用語
オープニング(opening)
映像作品におけるオープニングにはいくつかの種類があります。
①映画やテレビ番組、ラジオ番組の始まりの部分。タイトルやクレジットタイトル(責任者表示=製作にかかわった企業・団体名)を表示する。
②オープニングソング。主題歌。
プロローグ(prologue)
演劇や音楽などで、その主題や進行を暗示する内容をもった前置きの短い部分。序章。序文。序詞。序奏。
コールドオープン(cold open)
タイトルやクレジットの前で本編のストーリーを一部見せる技法。主に英語圏で使用され、一般的には「テーィザー(Teaser)」と呼ばれている。
エピローグブリッジ(epilogue bridge)
アバンの反対語。エンドクレジットの後に流れるシーンのことを指す。
英語圏ではポストクレジット・シーン(Post-credits scene)
いかがでしたでしょうか?
この「アバン」のような様々なシーンから構成されて、作品が出来上がってゆくのですね~クリエイターって、スゴイな!
今回の記事も、皆様のお役に立てましたら…嬉しいです♪
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