さて、今回のお題は「オマージュ」です。
「この作品は〇〇をオマージュして作られた」など、よく見たり聞いたりする馴染のある言葉ですが…なんとなく分かったつもりで聞き流している方も多いのではないでしょうか?
似た意味で使われる「トリビュート」や「インスパイア」も一緒にみてゆきますので、早速いってみましょう!
オマージュの意味は?
オマージュ(hommage:仏 /homage:英)
① 尊敬の気持ちを表したもの。敬意。
② ほめたたえるもの。賛辞。献辞。引用元: 大辞林 第三版より
オマージュ(仏: hommage)は、芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。
しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。ただしフランス語として使う場合は他の単語と組み合わせて「尊敬を込めた作品」の意味で使われることが多く、hommageだけでは「尊敬、敬意」の意味だけになる。引用元: wikipediaより
オマージュの使い方と使用例は?
例) この作品の中には過去の名作映画へのオマージュが散りばめられています。
これは作品の中に、名作映画に対するオマージュ=「尊敬、賛辞」に溢れているシーン、セリフ、登場人物等が各所に出てくるという意味ですね。
すなわち、ここでのオマージュとは?
と言えるでしょう。
ちなみに・・・オマージュの同義語のリスペクトも「尊敬」「敬意」と訳されますが使われ方が少し異なります。
オマージュがその作品全体を対象にするのに対し、リスペクトは個人を対象に使われます。
あの有名な映画の1シーンが黒澤作品のオマージュだった!
「スターウォーズ」には「黒澤明監督作品」をオマージュしたシーンがいくつもあるのは有名な話ですね。
特に「エピソード4」の最後の場面は黒澤作品「隠し砦の三悪人」ラストのオマージュと云われています。
それらを踏まえて、例文に当てはめてみると・・・
――のような感じでしょうか?
オマージュ、リスペクトは同じ「尊敬」の意味を持ちますが使う「対象(作品か個人か)」によって使い分けをしましょう。
オマージュの類語は?
オマージュと意味の似ている言葉、トリビュートやインスパアは、どのような違いがあるのでしょうか?
トリビュート(tribute:英)
感謝、賞賛、尊敬などの気持ちを表すしるし。賛辞。捧げ物。
「尊敬、賛辞」という同義語ではありますがオマージュとの違いは「賞賛、感謝の証として捧げる、捧げ物」という意味があること。
私達が最もこのワードに触れるのは「トリビュートアルバム」や「トリビュートコンサート」「トリビュート作品」ではないでしょうか?
これらは特定のアーティスト、バンド等への賞賛として捧げられるもの(トリビュートアルバム、トリビュート作品集)、または賛辞、感謝、尊敬の気持ちを込めて演奏(トリビュートライブ)、パフォーマンスをする人(トリビュートアクト)という形で使われます。
インスパイア(inspire:英)
活力となるような思想・感情などを人の心に吹き込むこと。鼓吹。鼓舞。
霊感を与えること。着想の元となること。
使い方としては「~にインスパイアされて」と受動態で使うことが多いのが特徴です。
オマージュは「尊敬、賛辞」の気持ちから、その作品と似た作風やシーン、セリフなどを取り入れて作品を創り上げてゆく(元の作品が分かる、彷彿とさせる)のに対し、インスパイアは特に作風やシーンを模倣しても、しなくとも、単純に「影響を受けた、着想元となった」という意味で使われます。
まとめ
オマージュの意味は?
- 尊敬の気持ちを表したもの。敬意。
- ほめ讃えるもの。賛辞。献辞。
同義語のリスペクトとの違い
オマージュ⇒作品全体を対象に使われる「尊敬・敬意」
リスペクト⇒個人を対象に使われる「尊敬・敬意」
オマージュの類語は?
トリビュート=感謝、賞賛、尊敬などの気持ちを表すしるし。賛辞。捧げ物。
インスパイア=活力となるような思想・感情などを人の心に吹き込むこと。着想の元となること。
いかがでしたか?
映画や漫画のオマージュ作品、いろいろ~探し始めるとヤミつきになりそうですよね!
今回の記事も、皆様のお役に立てましたら…嬉しいです♪
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