先日行われた「即位の礼」において世界中からの来賓が天皇・皇后陛下に挨拶をされていましたね。
その中で話題になった「カーテシー」という言葉、ご存知でしたでしょうか?
今回はトレンドにもなった「 curtseyカーテシー」というワードの意味を早速みてゆきましょう。
カーテシーの意味とは?
カーテシー【 curtsey】
カーテシー、コーテシー(curtsy または curtsey)は、あいさつの一種。または、お辞儀の一種。
ヨーロッパの伝統的なあいさつ。女性のみが行う。片足を斜め後ろの内側に引き、もう片方の足の膝を軽く曲げ、背筋は伸ばしたままあいさつをする。これは、ひざまずこうとする意思を示している。引用元: wikipediaより
英語の curtsy(発音はカーツィ)はcurtseyの異形ですが語源は同じ言葉で
- curtsy⇒(片足を引きひざを曲げる)婦人のおじぎ
- 礼儀(正しさ)、丁重、いんぎん
(ひざを曲げ体をちょっとかがめる)婦人の会釈。
のことを意味します。
一方、curtseyカーテシーは
のという意味に訳されます。
はっきりした語源の記述は見当たりませんでしたが、curtsyのOld Englishがcurtseyとありますので、
curtseyカーテシー(礼儀、社交儀礼)
↓
curtsyカーツィ(目上、位の上の者に対して行う伝統的な女性のお辞儀、礼儀作法)
と派生した言葉と思われます。
英語ではcurtsyカーツィの発音ですが、日本ではcurtseyの「カーテシー」の発音の方が一般的に使われています。
天皇陛下の即位の礼「饗宴の儀」で両陛下のお出迎えを受けるデンマークのフレデリック皇太子とメアリー皇太子妃🇯🇵🇩🇰全員が笑顔なのは、カーテシーの前に皇后陛下と皇太子妃殿下がチークキスをしてしまい、その後で妃殿下がカーテシーをなさったことで場が和んだためです😊 pic.twitter.com/0p1Cxdd9U2
— 駐日デンマーク大使館 (@DanishEmbTokyo) October 24, 2019
昔から仲の良いロイヤルカップル同士、ついチークキスしちゃったんだね!
カーテシーの種類
世界の王族に対するカーテシー
このカーテシーはヨーロッパで行われる伝統的な社交の挨拶です。
古くから王族や上流階級の間で行われる挨拶で現在でもヨーロッパ圏以外でも王族やそれに準ずる高位の貴賓を迎える式典では社交儀礼として用いられます。
- 男性は辞儀(腰から上体を前に折り、頭を下げて挨拶)
- 女性はカーテシー(跪礼・きれい)
カーテシーは片足を斜め後ろの内側に引き(どちらの足でも構わないようです)
もう片方の足の膝を曲げて身体を落とし、そのまま背筋を伸ばした状態で挨拶をします。
軽いカーテシーの場合は上記のように上体を起こしたまま行いますが
最敬礼のカーテシーは上体を曲げ、深くお辞儀する形を取ります。
また、深い敬意をあらわす場合は相手の手を取って捧げるように辞儀します。
What the feck is up with #TheresaMay ?
She's like all Gollum with her curtsies…#Curtsies #curtsy pic.twitter.com/yyHqNa6i39— Nick Mackie (@NickMackieBook) June 22, 2018
余談ですが国家式典や迎賓の場においてだけではなく
スポーツの場でも王族が来賓として来場されている場合にも用いられます。
代表的なものはテニスのウィンブルドン選手権大会において女子決勝戦の後の表彰式の際、選手および主審がケント公や女王陛下に対して行う挨拶として慣例的にこのカーテシーが用いられます。
主人に対して行うカーテシー
ヨーロッパの伝統の挨拶は上流社会や一部の庶民の間でも使われていました。
メイド(使用人の女性)がその家の主人に対して行うカーテシーです。
その際は片足を浅く後ろに引き、両手もしくは片手でスカートの一部をつまんで軽く持ち上げて会釈します。
より敬意をあらわす場合は上体を曲げ、身体を深く落として辞儀をする形をとります。
観客に対して行うカーテシー
前項の王族や主人に対するカーテシーを真似て行われ始めたのがエンターテインメントにおけるカーテシーです。
オペラやバレエ、ミュージカル、演劇などの舞台やフィギュアスケートなどのエンターテインメント性のあるスポーツでも行わるようになりました。
舞台や演技を終えた役者、選手が応援してくれたオーディエンス(観客)に対して敬意と感謝の気持ちを込めて膝を折り、深く頭を下げて辞儀をするものです。
上品さや優雅さを現す女性の最上の挨拶として用いられています。
まとめ
カーテシーの意味
ヨーロッパで行われる伝統的な社交の挨拶。
主に王族や貴賓を迎える公式式典などで行われるが、ほかの場においても自分よりも位の高い者、目上の者に対して用いられる女性の最上級の社交儀礼。
片足を斜め後ろの内側に引き(どちらの足でも構わない)
もう片方の足の膝を曲げて身体を落とし、そのまま背筋を伸ばした状態で挨拶をすること。
いかがでしたでしょうか?
雅子皇后陛下に対してメアリー皇太子妃が行ったカーテシーで一気にトレンド入りしたワードでしたね!
これから世界の王室の挨拶などを観るチャンスがあったら、華やかな女性達が行うそれぞれの「カーテシー」が気になってしまいそうですね^^
今回の記事も皆様のお役に立てましたら…嬉しいです♪
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