こんにちは!Pino@Pinocan4です。
「チキンレース」って、聞いたことありますか?
農場のニワトリ競技じゃないですよー!たぶん…笑

というワケで、今回のお題は「チキンレース」です。

早速、謎の?ピグモン解説員赤いシャルルと一緒に意味を見てゆきましょう~

シャルル
失礼な紹介だな……私を誰だと思っている!

Pino
だから!アナタ、だれ!?

チキンレースとは?

チキンレース(英語:chicken race )
《〈和〉chicken+race chickenは臆病者の意》
1 相手の車や障害物に向かい合って、衝突寸前まで車を走らせ、先によけたほうを臆病者とするレース。チキンゲーム。チキンラン。
2 相手を屈服させようとして互いに強引な手段をとりあう争い。チキンゲーム。
「値下げ競争はチキンレースの様相を呈している」

まず、英語のchicken(チキン)には「鶏(ニワトリ)」の意味の他に

「臆病者、おじけづいて」というスラング(俗語)の意味があります。

これは、ニワトリがキョロキョロとする仕草が
「おどおどしている様」に見える事と

羽根をむしった後の皮膚が人間の「とり肌」に似ており
「怯えている、ぞっとする」さまに例えられることが由来です。

よって、「チキンレース」というのは「度胸だめし、臆病者を決めるレース」ということになります。
 

ちなみに、この「チキンレース」は和製英語です。

英語では「チキンラン(chicken run)」または「チキンゲーム (game of chicken)」という言葉で使われ、「chicken race(チキンレース)」は通じませんので、ご注意くださいね!

チキンレースは具体的にどんな競技なのか?

競技のルールとしてはシンプルです。

何らかの乗り物「車」や「バイク」「自転車」「バス」などを使って、相手、もしくは何かの障害物へ向かい、衝突寸前まで走らせ、どちらが先に回避するか、を競うゲームです。

先に「避けたほう=おじけづいたほう」が「臆病者」とされるのです。

いつ頃から、この「度胸だめし」が存在したのかは不明ですが、元ネタと言われるのは、ジェームス・ディーン主役の映画「理由なき反抗」と言われています。

理由なき反抗

この「理由なき反抗」は、監督のニコラス・レイが自身の原作を映画化したもので、1995年に公開されたジェームス・ディーンの代表的作品になります。

あらすじ

17歳の不良少年ジム(ジェームス・ディーン)は、確執のあった不良グループのボスであるバズと、”チキンラン”と呼ばれる「度胸試し」をすることになり、高台の崖の端に向かって、お互いのボロ車をフルスピードで走らせます。

仲間が見守る中、ジムはギリギリのところで車から脱出して助かりますが、バズは脱出に失敗し、車ごと崖から谷底へ転落してしまいます。

この冒頭のシーンが話題となり、“Chicken run”という「度胸だめし」のゲームが知られるきっかけとなりました。

※日本では「チキンラン」「チキンゲーム」という呼び名よりも「チキンレース」の名称の方が浸透しているようです。

このように「チキンレース」は、挑んだ者のどちらかが引き下がるまで苦痛を強いられ、互いに譲らない場合は、悲惨な結末を迎えることもあり得る「愚かな度胸だめしゲーム」です。

 

Pino
うーん、どう考えても「バカな度胸だめしゲーム」だよね?怪我だけならまだしも、命にかかわるゲームなんて、自殺行為だよ!

シャルル
これが、いわゆる「若さゆえの過ち」というヤツだな。

Pino
はじめてシャルルの台詞が役立つ時がきたね~!

シャルル
今回は、まだネタがあるぞ。
「理由なき反抗」のジェームス・ディーンの声を当てたのは「私」だ。ちなみに相手役のナタリー・ウッドの声は「ララァ」が当てている。

Pino
えー!?ホント!?・・・・・・っていうか、シャルルって今、何歳!??

※補足です☆TBS版の「理由なき反抗」の吹替えにおいて
ジェームス・ディーン役⇒池田秀一/ナタリー・ウッド役⇒藩恵子 の配役で共演されています。

チキンレースの使い方や使用例

例) あの映画の冒頭シーンは、若者達のチキンレースから始まる。

このチキンレースは「度胸だめし」の意味です。

例) アメリカと北朝鮮の核保有問題はチキンレース化してきているのが現状です。

このチキンレースは「双方とも強硬な態度を取り続け、譲歩しない状況」の意味です。

前述のような「度胸だめし=チキンレース」の意味から派生して、「チキンレース」は外交やビジネスの分野の交渉事などにも使われます。

その意味としては

「2つの当事者が共に強硬な態度をとり続け、その行く先が悲劇的な結末であるにもかかわらず、双方共に譲歩できない状況」

の比喩として使われます。

例) 新しいプロバイダーの参入により、価格競争がチキンレース状態になっている。

このチキンレースは「相手を屈服させようとして互いに強引な手段を取り合う争い」の意味です。

チキンレースの類語

チキンレースの「度胸だめし」と似ている言葉に「ロシアンルーレット」、また「強硬な態度で譲歩しないこと」の類語として「瀬戸際政策」のふたつをみてゆきましょう。

ロシアンルーレット(Russian roulette:英語)

「銃に一発だけ銃弾を装填し、頭にあてて引き金を引くゲーム。度胸だめし」

リボルバー式拳銃に一発だけ実包(弾薬)を装填し、適当にシリンダーを回転させてから自分の頭(特にこめかみ)に向け、引き金を引くゲームのことです。

弾丸が入っていると予想した場合、天井に向けて引き金を引くことも可能とされますが、不発の場合無条件で負けとなり、「臆病者」のレッテルを貼られることになります。

このゲームの発祥は「帝政ロシア軍内で行われていた説」「看守が囚人に対して強要したゲーム説」などがあるが、確実性があるものではないようです。

瀬戸際政策(せとぎわせいさく/Brinkmanship:英語)

「緊張を高めることにより交渉相手に譲歩を迫る政治手法」

国際政治の分野で、外国との交渉において「瀬戸際外交」とも呼ばれます。

冷戦下のアメリカのアイゼンハワー政権において、ジョン・フォスター・ダレス国務長官が、相手を力ずくで抑えるため「危険寸前まで要求をエスカレートしてゆく強硬な外交政策」を意味する用語として引用しました。

 

Pino
交渉ごとにおいての「チキンレース」も危険寸前とか一触即発みたいで~あまりイイ感じがしないなー;

シャルル
一か八かの「最悪な賭け事」というところだな。

Pino
そんな外交に「命」を任せたくないよ~

まとめ

チキンレースの意味は?

チキンレース(英語:chicken race )

  1. 相手の車や障害物に向かい合って、衝突寸前まで車を走らせ、先によけたほうを臆病者とするレース。
  2. 相手を屈服させようとして互いに強引な手段をとりあう争い。

チキンレースの類語

ロシアンルーレット

「銃に一発だけ銃弾を装填し、頭にあてて引き金を引くゲーム。度胸だめし」

瀬戸際政策

「緊張を高めることにより交渉相手に譲歩を迫る政治手法」
 

いかがでしたか?
「チキンレース」、ぜひとも「映画の中だけ」で使われて欲しい言葉ですね!

今回の記事も、皆様のお役に立てましたら…嬉しいです♪
 

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