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いよいよ映画「鬼滅の刃 無限列車編」が10/16から全国一斉公開され、初日だけで興行収入12億という前代未聞の記録を叩き出しましたね！

今週末の3日間で30億にいくのでは？
という驚きと期待でワクワクがとまりません！

さて、その劇場版公開前後にあわせて放映されているスペシャル企画
2020年10月10,17日土曜プレミアム『鬼滅の刃』総集編はチェック済みでしょうか？

２週連続、それも初の地上波全国ネットでの放送
10/17の第二夜は、あの神回第19話「ヒノカミ」を含む『那田蜘蛛山編』です！

第一夜、第二夜の見どころをガッツリ紹介！
【「鬼滅の刃」土曜プレミアムで総集編放映！第一夜、第二夜はどこからどこまで？途中話を見てなくてもわかる？】

今回は日本のみならず、世界中の鬼滅ファンから神回と呼ばれるTVアニメ第19話「ヒノカミ」を徹底解説してみようと思います！

この解説記事を読んで第19話を見返せば感動も倍増！
劇場版前の予習にも、テンションアップにも最適!!

原作者：吾峠呼世晴氏もボロ泣きしたという「アニメ史上いちばん美しい戦闘シーン」をご堪能ください☆

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第19話「ヒノカミ」とは？

TVアニメ『鬼滅の刃』の第19話のサブタイトル（題名）
吾峠呼世晴氏の原作コミックでは第５巻に該当する。
「那田蜘蛛山編」の終盤、主人公・竈門炭治郎と十二鬼月・累の一騎討ちが描かれる回。

「那田蜘蛛山編」あらすじ


↑ 十二鬼月のひとり：蜘蛛をあやつる鬼 累(るい)
まず第19話「ヒノカミ」に至るまでの“あらすじ”をご紹介します。

前回(～18話)までのあらすじ

鬼殺隊本部からの鎹鴉(かすがいがらす)の指令により、那田蜘蛛山へ向かうように命ぜらます。任務内容は蜘蛛の能力を使う鬼一族の討伐に向かった先遣隊の応援。
しかし、その先遣隊は鬼の強襲をうけ、剣士たちは散り散りに分断させられ全滅寸前でした。

炭治郎と伊之助は協力して剣士達を助けつつ、鬼の気配をつきとめます。
しかし、蜘蛛の能力を使う巨大な父蜘蛛と対峙し、己の刃では歯が立たない鬼の身体に苦戦する伊之助と炭治郎

戦いの最中、炭治郎が弾き飛ばされた後、満身創痍になった伊之助が死を覚悟した時…ひとりの剣士があらわれます。
二色の羽織をまとった柱のひとり冨岡義勇は父蜘蛛を豆腐のように切り倒し、伊之助の窮地を救ったのでした。

第19話「ヒノカミ」あらすじ

鬼殺隊最強の剣士である柱が那田蜘蛛山に到着した。
父鬼を一太刀で切り伏せる水柱・冨岡義勇。 その太刀筋を見た伊之助は己との格の違いに興奮し、戦いを申し込む。
一方、全身に毒が回り、瀕死に陥っていた善逸の前にも、蟲柱・胡蝶しのぶの姿が――。
＞引用：「鬼滅の刃」公式サイトより

━━と↑公式のあらすじですが･･･
ちょっとこれでは物足りないので…笑

実況風に第19話「ヒノカミ」のあらすじをガッツリご紹介します！

第19話「ヒノカミ」あらすじ（ガッツリ実況風）

窮地を救われた伊之助は助けに来た水柱・冨岡義勇の強さに感動し「俺と戦え」と挑みます。

しかし「己の傷の程度もわからないたわけ者」と伊之助が気づかないほどの速さで縛り上げ、木の枝に吊るしてその場を去っていってしまいました。

一方、子蜘蛛たちに襲われ身体に毒がまわりつつある善逸は回想の中で出て来た「あきらめるな」という声に反応します。

呼吸を上手く使い毒の巡りを遅らせたおかげで蜘蛛化の進行を妨げる善逸。
助けに来た蟲柱・胡蝶しのぶが打つ解毒剤で彼は命を取り留めるのでした。

場面は変わり、累がはなった蜘蛛の糸によって愛刀の「日輪刀」を折られてしまった炭治郎

驚きうろたえるも、そこで思考を止めずに糸の内側に入る戦法で挑みます。

けれども上から襲ってくる蜘蛛の網に逃げることができない！
その時･･･背負っている箱から襧豆子が飛び出し、炭治郎をかばったのでした。

蜘蛛の網で傷ついた襧豆子を連れて木の後ろに隠れる炭治郎

一方、技をはなった累は「ある事柄」に感動していました。

兄をかばう妹…これこそが本物の絆だ。
その妹が欲しい、僕にくれないか？

それを横で聞いていた累の姉は「私達がいるじゃない」と驚き、うろたえます。

そんな姉に冷たい一瞥をくれた累は「自分の役割をこなせなかった」として一瞬で姉の頸(首)を蜘蛛の糸で切り落とすのでした。

山にうろつく鬼殺隊の残党を始末しに走り去る姉の後ろ姿を見ようともせず、炭治郎に話しかける累

「僕はね、感動したんだよ。君たちの絆を見て体が震えた」

累は命を助ける代わりに襧豆子を自分の妹にしたい、と炭治郎に提案するのでした。

「何を･･･言ってるのかわからない」
そんな要求には応えられない、とはねつける炭治郎

累は一瞬の隙をついて蜘蛛の糸で襧豆子を絡めとり、空中へと吊るし上げてしまいます。

騒ぐ襧豆子を黙らせようと糸をきつく体に食い込ませると、おびただしい出血の後…襧豆子は眠りに入ってしまいます。

再び接近戦に挑む炭治郎でしたが、日輪刀を折った糸よりも、さらに硬いという累の頸

そして･･･自分は十二鬼月の一角「下弦の伍」で君に勝ち目はない、と累は残忍な笑みを浮かべるのでした。

今まで対峙したことのない強力な鬼の力を目の当りにして戸惑い恐れる炭治郎。

落ち着け感情的になるな
集中しろ、呼吸を整え･･･

全集中で繰り出すのは「水の型」最後の型

対して累は血鬼術を使い、蜘蛛の糸を波状に繰り出して応戦します。
連打される糸に身体のあちこちを切られ、満身創痍の炭治郎

━━死ぬ、負ける･･･

と倒れ伏した彼の脳裏に浮かんだのは･･･家族が生きていた頃の回想シーンでした。


幼少の頃、神楽の真似事をして遊ぶ自分と襧豆子

そして･･･極寒の雪の中
休みなく、息も乱さずに「ヒノカミ神楽」を舞い続ける父・炭十郎の姿。

父が教えてくれた呼吸法を想い出し、水の型の呼吸法から切り替え、再び挑む炭治郎

しかし、圧倒的なパワーと速さの累の攻撃に人間の力が追いついてゆけない…

その時、上空に吊るされている襧豆子の脳裏に母が現れ、兄さんを助けてあげて･･･と襧豆子に語りかけます。

目を醒ました襧豆子は炭治郎の攻撃にあわせて血鬼術「爆血」を使い、蜘蛛の糸を焼き切るのでした。

驚き、ひるむ累に炭治郎は、すかさず畳みかけます。

俺と襧豆子の絆は･･･誰にも引き裂けない！

炭治郎が繰り出す水の型とヒノカミの合わせ技が累の頸を弾き飛ばしたのでした。

＞挿入歌：竈門炭治郎の歌

「ヒノカミ神楽」とは？

竈門家の長男である炭治郎が父・炭十郎から耳飾りと共に受け継いだ、竈門家に代々伝わる厄払いの神楽とそれを舞う為の呼吸法。

新年の始まりに、雪の降り積もった山頂において十二の舞型を、一晩中にわたって何百、何万回と繰り返して奉納することで、一年間の無病息災を祈る。

炭治郎は火を扱う炭焼きの家系として、ヒノカミ様に奉納するための舞いと認識・習得していたが、日輪刀と組み合わせて振るう事により、全集中の呼吸による技以上の威力を引き出せる事が判明した。しかし、威力に比するだけの消耗を炭治郎に強いるため、使いどころが限られる。

旅路の中、「ヒ」とは「日」を意味しており“日の呼吸”であると指摘されている。
生来から額に薄っすらと揺らめく火を思わせる赤い痣を宿していた父・炭十郎は、この神楽の“極み”に達していたため、死してなおその姿と言葉は、炭治郎に生き抜く術を伝授する。

＞引用：ピクシブ百科事典「ヒノカミ神楽」より

神楽（かぐら）とは？

「かぐら」の語源は「神座」(かみくら)から
神様の依り所を示す。

つまり「踊る事で神を招く事」が神楽の原点になった。

また鈴を使うことによって神様に居場所も教えている。
神社のお参りでじゃらじゃらと鈴を振る事やお寺で鐘を鳴らすのも同じ意味である。
昔の人々は金物が一番違う世界に聴こえる音と考えた。こうやって神楽は民間にもどんどん溶け込み現在の形になっていった。

神様を招き、その前で行われた祭りを神楽と呼んだ。
また神楽は招いた神様を祝福し、お祝いを述べ、神様も一緒に遊ぶ(神遊び)という意味も持っている。
こうして神楽は神社に欠かせない奉迎の舞となったのである。またそのルーツは天鈿女命の舞とされている。 天の岩戸に隠れた天照大御神に何とか出ていただこうと、天鈿女命は舞を舞い、見事に天照大御神を岩戸から招いたこと。
＞サイト「神楽」より

シャルル
天皇即位時や鎮魂のための「御神楽」と民間の厄払い、息災延命を祈る「神楽」と２種類に分けられる
Pino
まだまだ日本各地で古事記などを題材とした「里神楽」や一晩中舞い続ける「夜神楽」も残ってるよね！

第19話「ヒノカミ」が神回と呼ばれる理由

「竈門炭治郎 立志編」の最重要回を目指した脚本・演出

「那田蜘蛛山編」だけではく全26話の「いちばん盛り上がる場所」と位置づけて当初より練られてきた脚本・演出が素晴らしい！構成の勝利☆

父・炭十郎が舞う「ヒノカミ神楽」の美しさ

炭十郎の神楽舞は実際に衣装を制作したうえで振付師が躍った映像をベースにしています。
複雑な衣装の動きも含めて実映像をトレースして全て作画で制作されている究極の美麗動画(アニメーション)です！

プロフェッショナル達が創り上げたアクションバトルシーン

第19話の演出・絵コンテを担ったのは「活撃 刀剣乱舞」でも監督を務めたアクション演出に定評のある白井俊行氏
そして作画を担当したのもufotableの敏腕アクションアニメーター達です。

アニメ史上いちばん美しい戦闘シーン

赤く燃える火の粉と白く輝く蜘蛛の糸がコントラストになった美しい作画
特に火の粉の「ふわりと舞う」様子と空間を「切り裂く」白い蜘蛛の糸の動きの対比が絶妙！

「竈門炭治郎の歌」戦いからEDへと流れる演出

女性ボーカルのやわらかい歌声が炭治郎の家族との回想シーンと相まって悲哀だけではなく「家族愛」「絆」を原動力とする炭治郎のパワーと疾走感を醸し出しています。

豪華声優陣の渾身の演技

「本当に死ぬかもしれない」というメインキャスト達の渾身の演技！
そして脇を固める声優陣、特に蜘蛛の鬼一族に業界屈指の実力派声優陣を配した制作側の勝利。

第19話「ヒノカミ」制作スタッフ＆キャスト

制作スタッフ

演出・絵コンテ：白井俊行
作画監督：鬼澤佳代／遠藤花織／永森雅人
美術監督：矢中勝

キャスト

竈門炭治郎:花江夏樹
竈門襧豆子:鬼頭明里
我妻善逸:下野 紘
嘴平伊之助:松岡禎丞
冨岡義勇:櫻井孝宏
胡蝶しのぶ：早見沙織
栗花落カナヲ：上田麗奈
累： 内山昂輝
母蜘蛛：小清水亜美
姉蜘蛛：白石涼子
兄蜘蛛：森久保祥太郎
父蜘蛛：稲田 徹
竈門炭十郎：三木眞一郎
竈門葵枝：桑島法子

この･･･声優陣の豪華さよ！

なぜ「鬼滅の刃」は端役？とも言える１回切りの鬼役にまで、豪華キャスティングをしているのか？
次の項で詳しく説明します。

「鬼滅の刃」の“声優配役”の戦略

以前より「鬼滅の刃」は「声優のムダ使い」とまで言われるほど（←ホメてます！笑）普通なら主役級のベテラン声優陣を惜しみなく敵役の「鬼」に抜擢しています。

キャスティングに関しては主要キャストである炭治郎・善逸・禰豆子・伊之助の4人に関してはオーディションを実施。

それ以外のキャストは一部オーディションを実施しつつも、そのほとんどを制作側の指名制で決定したとのこと。

キャスティングも通常はオーディションをするところ、主要キャスト4人以外はほぼ指名制で行った。
「死んでしまうかもしれないと本当に思わせる敵に勝ってこそ、感動が生まれる。説得力が出るよう、スタッフ内で様々な議論を交わし、ベテラン声優をあえて鬼役にキャスティングした。1話で殺されてしまうキャラもいるため、断られるかもと内心は冷や汗ものだった」
（アニプレックス・プロデューサー高橋氏 談）。
＞引用：日経クロストレンドより

━━なるほど。
これは･･･「鬼滅」声優陣が豪華なのも頷けますね！

アニメーション新作映画等ではフレッシュさを演出するため、メインキャラクターは新人やまだ経験の浅い声優さんをキャスティングして、脇をベテラン勢で固める、というのはよくあることではありますが…

「鬼滅の刃」はメインキャラクター４名も他作品で主役級を演じる実力派ぞろい。

その上、その回かぎりで死んでしまう鬼の配役にさえ、名だたる声優陣を持ってくるところ…制作側の「鬼滅の刃」を最高の作品にする！という意気込みが強く感じられますね。


↑　炭治郎役の花江夏樹さんも「死んでも構わない！」意気込みで演じられたという第19話
まさに制作側の戦略、大成功です☆

まとめ

今回はアニメ史上に残る神回TVアニメ「鬼滅の刃」の第19話「ヒノカミ」について徹底解説してみました☆

記事を書くにあたり･･･何度か見返しましたが。

原作者ワニ先生の仰る通り「作画、演出、音楽、音響」等、本当にすべてがハイクオリティ。
どの担当部署も「これは･･･凄い回になる！ここで手を抜くわけにはいかない!!」という使命感に溢れる、まさにプロフェッショナル達が生み出した神回でした。

噂によると･･･公開されている劇場版「無限列車編」は、この神回を凌ぐ･･･？というツイートも見かけます。

いや、それは「噂」ではなく、本当のことでしょう。あのufotableですから。

けれど･･･やはり、その最高の劇場版にたどり着くには、この第19話「ヒノカミ」そしてTVシリーズ全26話があってこそ！

劇場の大スクリーンで炭治郎達に会う前に。
そして何時でも、何度でも･･･この神回を視聴しなおして鬼滅ワールドを楽しみましょう☆

今回も力はいりすぎて長文記事になり失礼しました！
ご拝読くださった皆様、ありがとうございました。

そして･･･これからも「鬼滅の刃」をガッツリ応援してゆきましょう☆

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