こんにちは!Pino@Pinocan4です^^
アートやファッションでも使われるavant-garde(アバンギャルド)
でも・・・なんとなく、イメージしづらい言葉ですよね?
今回はその「アバンギャルド」について調べてみました!
早速、謎の?ピグモン解説員赤いシャルルと一緒に意味を見てゆきましょう~
アバンギャルドとは?
アバンギャルド(英語:avant-garde )
〔軍隊用語で、前衛部隊の意〕
① 第一次大戦前後にヨーロッパに起こった芸術上の革新運動。主に抽象主義とシュールレアリスムをさす。前衛派。
② 特定の流派に限らず、表現・手法・芸術観の急激な変革を求める芸術精神。前衛芸術。
③ 革新的な芸術活動を行う人。前衛。引用元: 大辞林 第三版より
avant-gardeアバンギャルドは、元々フランス語の軍事用語で[前衛部隊]が語原の言葉です。
現代日本社会で主に使われている「アバンギャルド」は、
- 第一次世界大戦頃からヨーロッパで起こった芸術運動
- 特定の主義,流派ではなく時代の先端に立つ革新的な芸術傾向の総称
- 革新的な芸術活動を行うアーティスト
などの意味になります。
アバンギャルドの起源と変遷
- フランス語の「前衛 (vanguard:古フランス語で”前の守り”)」が語原の軍事用語。
- 転じて政治用語となる。
- 派生して芸術運動用語となる。
⇒「前線を守る少数精鋭部隊のこと」
↓
⇒「大衆の自然発生的反抗を、目的意識を持つ革命運動へと導く指導部もしくは革命政党の意」
↓
⇒古い習慣や社会通念を打ち破り新しい表現を切り開こうとする芸術上の試み。革新
これらの変遷を経て、現代では
アバンギャルドは前衛芸術(革新的な自由創作)のことを指します。
様々な分野のアバンギャルド
前衛美術(Avant-garde Art)
19世紀末から20世紀にかけて発生した美術上の革命。
それまでの、国家権力や王侯貴族の注文によるものではなく、芸術家自身の「思考」や「世界観」を作品に投影することのできる、「独自の自由な創作」に挑戦するもので、フランス人画家ギュスターヴ・クールベが起源とされています。
▶アバンギャルド(前衛美術)の代表的な美術家
パブロ・ピカソ,アンリ・マティス,マルセル・デュシャン,サルバトール・ダリ,ワシリー・カンディンスキー,アンディ・ウォーホル,岡本太郎,草間彌生など。
ファッションの分野
アートの延長上ではファッションの分野における革新的なデザイナーの仕事にも「アバンギャルドな発想、デザイン」等、使われる言葉です。
前衛音楽(Avant-garde Music)
20世紀の音楽の分野におけるアバンギャルド(前衛への試み)はクラシック音楽のみならず、ジャズやロック、ヘヴィメタルの各ジャンルからもアプローチされています。
50,60年代には新技法としての電子音楽を取り入れることが流行した時期がありましたが、70年代以降、音楽のシーンにおいてこの「前衛」が使われることは少なくなりました。
今でも「新技法」「新音楽」「実験音楽」という意味で使われることもあります。
前衛演劇(アングラ演劇)
60年代中期から70年代にかけて日本で活発に起きた前衛的な舞台表現(主に演劇)のことで「アングラ」はアンダーグラウンドの略語です。
昔の「見世物小屋的要素」を取り込み、それまでの近代演劇が低俗として退けた土俗的で大がかりな仕掛けを取り入れた独特の世界を作り上げました。
▶代表的な前衛演劇の劇団
寺山修司の「天井桟敷」、唐十郎の「状況劇場」、鈴木忠志・別役実の「早稲田小劇場」、東由多加の「東京キッドブラザーズ」、串田和美の「自由劇場」、佐藤信の「黒色テント六八/七一」、蜷川幸雄の「現代人劇場」、太田省吾の「転形劇場」など。
>引用参考:Wikipediaより
この他にも「前衛文学」「前衛映画」「前衛舞踏」「前衛生け花」など、様々な分野において使われることがあります。
アバンギャルドとコンテンポラリーアートの違い
アバンギャルド(前衛美術)とコンテンポラリー(現代美術)は、よく比較されるこがありますが、このふたつの違いは何でしょう?
contemporary(コンテンポラリー:現代)
「同時代の、その当時の、(…と)同時代で、当今の、現代の」
この意味通り、コンテンポラリーには「(現代という)時代を指す」意味で、その時代を形容するものではありません。
しかしながら、美術の分野における「現代美術」には画家や作品の傾向も含まれる傾向があります。
では、コンテンポラリーアート(現代美術)と混同されがちなモダンアート(近代美術)と一緒にみてゆきましょう。
- モダンアート(modern art : 近代美術)
- コンテンポラリーアート(contemporary art : 現代美術)
- アバンギャルド(avant-garde : 前衛美術)
「主として20世紀になってから第二次大戦前までに生まれたシュールレアリスム・抽象主義など新傾向の美術」
「広義では20世紀の美術、と呼ばれる場合もあるが、主に第二次世界大戦後のニュー・ペインティング(新表現主義)やアンフォルメル(未定形なもの、激しい抽象画を意味する)などの新しい傾向が続いている美術」
「既存のものに挑戦し、打ち破る」ような革新的な変化を求める美術。
まとめ
アバンギャルドの意味は?
アバンギャルド(英語:avant-garde )
〔軍隊用語で、前衛部隊の意〕
- 第一次世界大戦頃からヨーロッパで起こった芸術運動
- 特定の主義,流派ではなく時代の先端に立つ革新的な芸術傾向の総称
- 革新的な芸術活動を行うアーティスト
とにかく美術の分野ではジャンルなどが区別しづらい傾向がありますが、
この「アバンギャルド」は「斬新な」「革新的な」という意味で覚えておくと良いですね!
今回の記事も皆様のお役に立てましたら幸いです。
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