こんにちは!Pinoです。
何気なく使っている言葉の中にも、意外と多くの「比喩的表現」が入っているものですね~
そんな今回のお題は「メタファー」です。
早速、謎の?ピグモン解説員赤いシャルルと一緒に意味を見てゆきましょう~
メタファーとは?
メタファー(英語:metaphor )
〘名〙 (metaphor)⸨メタフォル⸩
「…のようだ」「…のごとし」などの形を用いず、そのものの特徴を直接他のもので表現する方法。引用元: デジタル大辞泉より
英語のmetaphor(メタファー)はラテン語のmeta[変える]+phrein[運ぶ]が語源の言葉で、
「暗喩(あんゆ)、隠喩(いんゆ)」
の意味です。
▶暗喩・隠喩とは?
⇒「~のようだ」「~みたいだ」というような表現を使わずに、その特徴を直接ほかのモノで例えあらわすこと。
例)玉の肌
▶暗喩・隠喩(メタファー)の対義語⇔「直喩(シミリ:Simile)」
⇒「~のようだ」「~みたいだ」と、直接的に比喩であることを明示するもの。
例)紙のように白い顔
修辞学におけるメタファー
「言語を表現する技術」は紀元前より研究されてきた「修辞学」という学問です。
その修辞学を体系化したと云われるアリストテレスは、特にこの比喩法のひとつ「メタファー」を高く評価しており、
「最も偉大なのはメタファーの達人です。
通常の言葉は既に知っていることしか伝えない。
我々が新鮮な何かを得るとすれば、それはメタファーによってである」
と、自身の著書に記しています。
つまり、「ストレート(直接的)な表現」は簡潔だけれども、それが必ずしも分かりやすいワケでもなく、また「ひねり」が無い文章は「斬新さに欠け、面白味がない」と指摘しています。
そこで、メタファー(暗喩)を使うことにより、聞き手にわかりやすくイメージさせたり、謎かけのように一瞬、意味を掴みかねても、その真の意味が理解できた時の聞き手が受ける驚き、斬新さは、その話を強烈に印象づけることになります。
メタファーの3つの効果
わかりやすくイメージさせる
比喩(ひゆ)は「ある物事を説明する時に、例えを提示してわかりやすく伝える」効果を狙っています。
メタファーは説明する物事に「直接かかる比喩」で、例えば、物語に出てくる女性を説明する時に、「玉の肌」という言葉を使ったとします。
その言葉を聞いた、もしくは読んだ「聞き手(または読み手)」は、
その女性の「玉のようにツルツルで美しい肌」をイメージすることができ、その人物の容姿や雰囲気を想像することができるのです。
惹きつける
メタファー(隠喩)は時として“謎かけ”のような使われ方をして、聞き手が瞬時に意味を掴みとれず、ちょっと考えてしまうような場面にもなります。
こうした使い方は、詩歌や小説の表現によく用いられますが、聞き手(もしくは読み手)がそのメタファーの謎に惹きつけられ、それが何を意味するのか?解き明かそうとします。
このようにメタファーは「相手を惹きつける」効果も期待できるのです。
「斬新さ」で感嘆させる
今まで聞いたこと(もしくは、読んだこと)が無かった「言い回し(メタファー)」に触れて、聞き手(もしくは読み手)は「斬新さ」を感じ、その意味がわかった時に「感嘆」します。
このようにメタファーの3つの効果は、
- 聞き手(もしくは読み手)に明解なイメージを与えて、意味をわかりやすくしたり、
- 謎かけのような言い回しで相手を惹きつけ、
- 「斬新」と感じた文章の意味が理解できた時、感嘆し、心地よい達成感を得ることができます。
っていうか、シャルルの台詞じゃないよね!?
メタファーの類語
修辞学(言語の表現方法)の中の「比喩法」には、メタファーの他にも6つの表現方法があります。
▶比喩とは?
⇒物事をほかの物に見立てて、例えて説明する表現。
simile(シミリ)[直喩:ちょくゆ]
「ある事物を他の事物と直接に比較して,その特徴を表示する修辞法」
「~のようだ」「~みたいだ」と、直接的に比喩であることを明示するものです。
例)陶器のように滑らかな肌
analogy(アナロジー)[類推:るいすい]
「ある物事を説明するために、似ている物を例えにすること。または、そのような表現」
例)地球がバスケットボールの大きさだとしたら、月は野球ボールの大きさだ。
allegory(アレゴリー)[寓喩・寓意:ぐうゆ・ぐうい]
「直接には表さず、別の物事に託して表すこと。また、その意味」
絵画や詩文などを用いて表面的な意味よりも深い意味を伝えようとしたものです。
例)イソップ物語
allusion(アリュージョン)[引喩:いんゆ]
「故事・ことわざや人の言葉をたとえに引用して、言いたいことを間接的に表現する方法」
例)猿も木から落ちる、ということだ。
ことわざの「猿も木から落ちる」というフレーズを使って、「その道の練達者でも失敗することがある」と比喩的表現したものです。
metonymy(メトニミー)[換喩:かんゆ]
「ある物事を表すのに、それと深い関係のある事物で置き換える法。」
例)スピード違反で覆面に捕まった。
これは本来、覆面パトカーに乗っている「警察官」を指しますが、「覆面」という言葉に換えるだけで、意味が伝わる表現法です。
synecdoche(シネクドキ)[提喩:ていゆ]
「全体と部分との関係に基づいて、比喩表現すること」
例)花見を楽しむ。
⇒この場合の「花 (植物のあるカテゴリー = 全体)」が「桜 (カテゴリーの中の一分類=部分)」を比喩している。
まとめ
メタファーの意味は?
メタファー(英語:metaphor )
「~のようだ」「~みたいだ」というような表現を使わずに、その特徴を直接ほかのモノで例えあらわすこと。
メタファーの3つの効果
- わかりやすくイメージさせる。
- 惹きつける。
- 「斬新さ」と「感嘆」
メタファーの類語
simile(シミリ)(直喩:ちょくゆ)
「ある事物を他の事物と直接に比較して,その特徴を表示する修辞法」
「~のようだ」「~みたいだ」と、直接的に比喩であることを明示するものです。
analogy(アナロジー)[類推:るいすい]
「ある物事を説明するために、似ている物を例えにすること。または、そのような表現」
allegory(アレゴリー)(寓喩・寓意:ぐうゆ・ぐうい)
「直接には表さず、別の物事に託して表すこと。また、その意味」
絵画や詩文などを用いて表面的な意味よりも深い意味を伝えようとしたものです。
allusion(アリュージョン)(引喩:いんゆ)
「故事・ことわざや人の言葉をたとえに引用して、言いたいことを間接的に表現する方法」
metonymy(メトニミー)(換喩:かんゆ)
「ある物事を表すのに、それと深い関係のある事物で置き換える法」
synecdoche(シネクドキ)(提喩:ていゆ)
「全体と部分との関係に基づいて、比喩表現すること」
いかがでしたか?
前回にも登場した「メタファー」を、もう少し深く掘り下げてみました!
今回の記事も、皆様のお役に立てましたら…嬉しいです♪
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