こんにちは!
老齢の親のために、自治体のサービスを色々調べている~Pinoです^^
なんでも、億劫がらずに調べるのって、ホント大事ですよね!

さてさて~今回のお題は、「ジェロントロジー」です。
このワード、私もはじめて聞きましたよ!

早速、今日も謎の?ピグモン解説員赤いシャルルと一緒に意味を見てゆきましょう~

シャルル
失礼な紹介だな……私を誰だと思っている!

Pino
だから!アナタ、だれ!?

ジェロントロジーとは?

 

ジェロントロジー (英語:gerontology )
医学・生物学・心理学・社会学などの面から老年期における諸問題を総合的に研究する学問。老人学。加齢学。

英語のgerontology(ジェロントロジー)[ギリシャ語 gérōn「老人」+ LOGY[学問]]が語源の言葉で「老年学」「老人学」の意味です。
 

現代日本社会におけるジェロントロジー

「老年学」「加齢学」と呼ばれている、「加齢・高齢化」を研究テーマとした学問です。

医学・生物学・心理学・社会学等の分野から、高齢社会における様々な課題を研究し、解決法を探ることを目的としています。

ジェロントロジーの歴史

「ジェロントロジー」は、1903年、フランスのパスツール研究所に在籍していたロシアの免疫学者イリヤ・メチニコフ(1908年ノーベル生理学・医学賞受賞)によって初めて提唱されました。

その後も欧米諸国にて、この新しい学問は研究発展を続け、アメリカにおいては1937年に『加齢研究クラブ』という団体が、生物学、臨床医学、心理学の領域の専門家が参加して結成されました。

当初、ジェロントロジーは、医療・介護の分野から「人間の老化現象=加齢変化(エイジング)」に焦点をあてて研究されていましたが、時代の流れと共に、より幅広い見地から、高齢化とそれに伴う問題全般の解決を探る方面へシフトしてゆく必要が生じ、現在のような多くの学術分野に渡って研究される学問となりました。

日本におけるジェロントロジーの歴史

この分野における日本の取り組みは、欧米諸国に比べて大きく遅れをとっています。

ジェロントロジーの学問が日本に入って来たのは1952年頃と言われています。

老人病研究に伴う研究組織、団体の設立、1954年には日本ジェロントロジー学会の設立。
(この後、何故か?名称を「日本老人年学会」へ変更)

教育現場での研究にいたっては、アメリカが40を超える大学でジェロントロジーの専門課程が設けられている中、日本では2002年に 桜美林大学大学院に老年学専攻が設立されて以降、東京大学が2009年に設置した高齢社会総合研究機構で本格的な研究を行っている程度です。

65歳以上の高齢者人口の割合が総人口の27%を超え、世界でも断トツTOPを走り続けている日本にとって、「ジェロントロジー」は現在進行形の社会実情を踏まえて、最も真剣に研究をすすめてゆかねばらなない、必須の学問領域なのです。

 

Pino
えー!?もう日本は4人に1人以上が65歳以上の高齢者なの?

シャルル
そんなことは、もう10年以上前から警告されていたことなのだがな。

Pino
それなのに・・・一番必要とされるハズのジェロントロジー(老年学)が、こんなに遅れてるって~どういうことよ!??

シャルル
日本人皆が・・・・・・坊やだからさ。

Pino
今回ばかりは・・・それ、合ってるかもね;

ジェロントロジーの課題

ジェロントロジーのいくつかの課題例をご紹介します。

高齢者の心身の健康と支援

高齢期を心身共に健康に楽しく過ごすため、健康維持のための食生活、運動、病気予防等のヘルスケア、老齢化による体調の変化に対する不安や、配偶者や家族との関係に対する悩み等のメンタルケアについての研究。

高齢者の生活環境

高齢期の生活環境の変化、退職後の時間の使い方や余暇活動、同世代との関係、生涯学習などについての研究。

産業老年学

少子化の影響を受け、今後働き手の不足を解消するには高齢者の延長雇用・再雇用も必要となってきます。

また、心身共に健康で意欲のある高齢者に「働ける場所」があることは、生活意欲を高め、高齢期を楽しく過ごすための大きな利点となります。

それはビジネスの視点からも、企業がそんなシニア層の人材をどのように戦力化してゆくか、シニア層の顧客をどのように獲得するか、というテーマを考察する「産業老年学」もジェロントロジーの新しい学問領域のひとつです。

彼らベテランの豊富な知識や経験を活かせる環境を、ジェロントロジーの研究から導き出し、管理する側も60代の心身の変化を理解した上でのコミュニケーションを取ることが必要となってくるでしょう。

欧米のようにジェロントロジーを履修したジェロントロジストが、会社のマネジメントに深く関わる日が1日も早く来ることが、今後の日本経済を左右する切り札となるでしょう。
 

Pino
なるほど・・・知れば知るほど~大切な学問だわね!「ジェロントロジー」って。

シャルル
欧米では企業のトップマネジメントやCEOがジェロントロジスト、というのは珍しくないらしいぞ

Pino
・・・・・・なんで、いつも日本は、こういう分野において「周回遅れ」なんだろうなぁー

シャルル
高齢化は「周回遅れ」どころか、完全に「トップランナー」なのだがな;

まとめ

ジェロントロジーの意味は?

医学・生物学・心理学・社会学などの面から老年期における諸問題を総合的に研究する学問。老人学。加齢学。

ジェロントロジーの歴史

1903年、ロシアの免疫学者イリヤ・メチニコフによって初めて提唱された。
日本では1954年、日本ジェロントロジー学会が成立。

産業老年学

ビジネスの分野においてシニア層の人材をどのように戦力化してゆくか、シニア層の顧客をどのように獲得するか、というテーマを考察する学問のこと。

 
 

いかがでしたでしょうか?
「ジェロントロジー」はこれからの日本社会には避けては通れない学問です。
もちろん、私達にとっても・・・。皆でもっと意識して学んでゆきましょう!

 

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