comfort
「comfortコンフォート」という言葉の意味をご存知ですか?

ビジネスシーンでも使われる「コンフォートゾーン」
ホテルの部屋の名称「コンフォートルーム」

それぞれ別のシーンですが、どのような意味でしょうか?
今回はこの「comfortコンフォート」というワードを解説します。

コンフォートの意味とは?

コンフォート【comfort】
1 慰安。慰め。
2 気安さ。快適さ。

英語のcomfortはラテン語「強化する,元気づける」の意 COM(共に)+fortis(強力な,勇敢な)が語源の言葉で

  • 慰める、癒し
  • 安楽、快適

の意味があります。英語例文では

  • A hot cup of milk on a cold night is a real comfort.
  •  (寒い夜に温かい牛乳を飲むと本当にほっとする)

  • live in comfort.
  •  (安楽に暮らす)

    のように使われます。

    一方、現代日本社会では

    1. 快適な、心地よい
    2. 安楽、安心感

    の意味で使われています。

    コンフォートゾーンとは?

    では最近見かける「コンフォートゾーン」とはどういう意味なのでしょう?

    comfort (快適な、居心地の良い) +zone (空間、場所)という 複合語で

    1. 快適な空間
    2. 居心地の良い場所

    の意味で使われます。

    コンフォートゾーン(快適な空間)

    1.の「コンフォートゾーン(快適な空間)」は主に建築業界、ソーシャルワーク、天文学の世界で使われています。

    建築業界のコンフォートゾーン

    裸の人体が震える、あるいは汗をかくことなく「熱バランス」を維持することができる温度範囲(摂氏28度と30度の間)

    ソーシャルワークの分野でのコンフォートゾーン

    不安、欠乏、および心の傷つきが最小限に抑えられている場合。
    私たちが十分な愛、食べ物、能力、時間、賞賛を得ることができると信じられる場所。
    そういったものが整えられている場所の事。

    天文学のコンフォートゾーン

    生命が存在する可能性がある「ハビタブルゾーン」の別名

    ハビタブルゾーンとは?(Habitable zone)

    地球と似た生命が存在できる天文学上の領域で生命居住可能領域生存可能圏生存可能領域と呼ばれる。

    コンフォートゾーン(居心地の良い場所)

    2.「コンフォートゾーン(居心地の良い場所)」は主に心理学、ストレス管理の分野(ビジネス業界)で使われています。

    心理学のコンフォートゾーン

    ストレスや不安が無く、限りなく落ち着いた精神状態でいられる場所

    ストレス管理分野のコンフォートゾーン

    元は「ヤーキーズ・ドットソンの法則」に基づくパフォーマンスマネジメントのこと。
    そのパフォーマンスゾーンは「コンフォートゾーン」「ラーニングゾーン」「パニックゾーン」の3種類に分けられる。

    ▶ヤーキーズ・ドットソンの法則(英: Yerkes-Dodson’s law)とは?

    生理心理学の基本法則である。心理学者のロバート・ヤーキーズとJ.D.ドットソンがネズミを用いた実験で発見した。学習活動に対する動機づけは適切なレベルにあることが必要であるとする理論。
    wikipediaより

    コンフォートゾーン

    「快適領域」「安全領域」すなわち私達が「安心感を持って快適に過ごせる場所、居心地のよい場所」を意味します。

    例えば仕事における毎日の変わらぬ業務内容を何年も続けた場合、その作業に「慣れ」「効率よく」「快適に」仕事ができるようになります。

    これがプレッシャーやストレスが無く自分にとっては非常に「心地よい状態(コンフォートゾーン)」となります。

    但し、これが長期間続くことは同じルーティンへ対する「飽き」やモチベーションの低下に繋がり個人の成長を妨げる要因になります。

    ラーニングゾーン

    「居心地の良い場所(コンフォートゾーン)」から1歩踏み出した「少し不安を感じる場所=ストレスを感じる領域」のことを意味します。

    これは何か「新しい事に挑戦する」ことは不安やプレッシャーを感じさせますが、逆にこれらが適度に影響することは個々の能力を伸ばし作業効率を向上させる効果があります。

    コンフォートゾーンからラーニングゾーンへと踏み出すことを繰り返しているうちに、そのストレスに慣れ、能力が上がってゆく・・・まさに「学習(ラーニング)」してゆく領域へ移行します。

    すなわち「成長」のためには適度なストレスが必要という事です。

    パニックゾーン

    前項の「少しストレスを感じる場所(ラーニングゾーン)さらにその領域を進んでゆくと、そのストレスをコントロールできない「パニックゾーン」に入ってしまいます。

    文字通り、その領域では作業をこなす能力が発揮できず、どうして良いかわからない、大変な不安、恐怖、ストレスを感じてパニックになってしまう状態です。

    パフォーマンスマネジメントを考える上で、この3つのゾーンを行き来するタイミング・バランスがとても重要になります。

    Pino
    なるほどね~ついつい居心地の良い「コンフォートゾーン」に居続けたくなるけれど・・・それは「成長しない」ってことにもなるんだね!

    シャルル
    人間「ぬるま湯」に浸かっていると動きが鈍くなる。命のやりとりこそ究極の「ラーニングゾーン」だ。

    Pino
    いや・・・それ、一気に「パニックゾーン」に直行だよね?;

    コンフォートの使い方と使用例

    例) 室内建築におけるコンフォートゾーンの設定は重要な要素です。

    このコンフォートゾーンは「居心地の良い空間」の意味です。

    設計や現代の建築技術を用いて人間が「心地よい」と思える空間を作ってゆくのは「家づくり」の永遠の課題と言えるでしょう。

    例) 自らのコンフォートゾーンを抜け出す方法

    このコンフォートゾーンは「安心できる快適な領域」の意味です。

    「コンフォートゾーン」の言葉はビジネス分野の他に自己啓発の分野でも使われます。

    いつまでも「居心地の良い領域」に留まっていては自己の成長は望めません。

    人は出来れば苦しい事や辛い事には手を出したくなく、また不安を感じる領域に足を踏み出すこともためらう生き物です。

    これは近年言われる「モラトリアム人間(大人になるための猶予期間から抜け出せない、大人として責任ある立場になりたくない人)」とも共通する思想です。

    自己啓発ではこのコンフォートゾーンから1歩踏み出すことを重要としています。

    例) ホテルのコンフォートシングルルームを予約しました。

    このコンフォートは「(主にスタンダードに比べて)ワンランク上の(部屋)」を意味します。

    各ホテルによって名称は異なりますが、よく使われる「デラックス」や「ラグジュアリー」といったランクと同様の意味になります。

    ルームランク例)
    スタンダード < コンフォート(デラックスorラグジュアリー) < セミスイート <スイート

    例) この春に発売されるコンフォートシューズが話題です。

    このコンフォートは「快適な、心地よい」ことを意味します。

    このコンフォートシューズとは「足の健康を考慮して作られた履き心地の良い靴」のことです。

    まとめ

    コンフォートの意味

    1. 快適な、心地よい
    2. 安楽、安心感
    コンフォートゾーンとは?

    「快適領域」「安全領域」すなわち私達が「安心感を持って快適に過ごせる場所、居心地のよい場所」の意味。
    nbsp;

    この「コンフォート」も様々な分野で使われている言葉でしたね。

    「快適な」「居心地の良い」「安心感のある」などの意味で覚えておきましょう。

     

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