こんにちは!Pino@Pinocan4です。
日常生活の中でもよく耳にする「ジャンル」
なんとなく~意味が分かってしまうものって、実は明確に説明できなかったりませんか?

今回は「カテゴリー」との違いも含めて、「ジャンル」という語を調べてみますよ!

早速、謎の?ピグモン解説員赤いシャルルと一緒に意味を見てゆきましょう~

シャルル
失礼な紹介だな……私を誰だと思っている!

Pino
だから!アナタ、だれ!?

ジャンルとは?

ジャンル(英語:genre )
〘名〙 (genre)
① 博物学で「属」のこと。
② 芸術、特に文芸における形態上のさまざまな分類、種類のこと。
たとえば詩と散文と戯曲。また、詩のなかでも叙事詩、抒情詩、悲歌、散文や戯曲のなかでも歴史小説、時代劇、風俗小説、悲劇、喜劇など、さまざまに区分される分類のこと。
③ (tableau de genre から) (歴史画に対して)風俗画。

フランス語のgenre(ジャンル[種類]の意)ラテン語のgenus(種属)が、語源の言葉で、そこから派生した英語においても

「(芸術作品の)類型、形式、様式」

などの意味があります。

 
日本で使われている「ジャンル」は主に次のような意味があります。

「芸術、特に文芸の世界における様式、分野、部門、または形態上のさまざまな分類、種類のこと」

ここではそのニュアンスを分かりやすくするために、まずは「ジャンル」の類語と比べながら、みてゆきましょう。

ジャンルの類語

カテゴリー(Category:フランス語)

「範疇(はんちゆう)、部門、区分、種類」

範疇とは?
同じ性質や要素が含まれている範囲。

ギリシャ語 κατηγορια[告訴、断定]の意味が語原の言葉で

「同じ系統・種類・要素によって区別されるもの」の意味です。

タイプ(type:英語)

「型、型式、様式、種類、菌型」

ギリシャ語の「打つ,押すこと」が語原の言葉で

「数学的な性質,あるいは表現上の性質により分類したもの」

主にデータやプログラミングを分類する型であったり、上位のカテゴリーの下に位置し、それらを区分する分類群のことを意味します。

例)血液型(A型、B型、AB型、O型)
  フォント(ゴシック体、明朝体、教科書体など)

ジャンル(genre:英語)

「(芸術・文芸作品の)類型、形式、様式、部門、分野」

「芸術・文芸の世界における様式、分野、部門、または形態上のさまざまな分類、種類のこと」
 

上記の類語で「ジャンル」との違いがわかりにくいのが「カテゴリー」という言葉です。

次項で、それぞれの「特徴」をみてゆきましょう。

カテゴリーとジャンルの違い

区分の仕方の違い

カテゴリー

「同じ系統・種類・要素によって区別されるもの」

特徴「明確な概念や基準によって区分されるもの」

例えば「交通手段」をカテゴリーで区分してみると

  • 自動車
  • 自動二輪(バイク)
  • 自転車
  • 電車
  • バス
  • 飛行機
  • 船舶

などに分けることができます。

つまり、自動車は四輪、バイクは二輪など、それぞれを

「区分するための明確な要素・条件があり、誰が分けても同じように区別することができる」

場合を「カテゴリー」と呼びます。

 

ジャンル

特徴「芸術・文芸作品のそれぞれの特色や表現から分類、区分されるもの」

例えば「映画」のジャンルをみてみましょう。

  • ホラー
  • オカルト
  • スプラッター
  • 冒険活劇
  • スペースオペラ
  • ハードSF
  • ファンタジー
  • ダークファンタジー

などのジャンルに分けられて宣伝・解説されますが、実はその境界線は曖昧なことが多く、例えば、ある作品を「ホラー映画」と見る人もいれば、「オカルト映画」に分類する人もいるでしょう。

そのように、前述の「カテゴリー」に比べて

「区分するための判断要素・条件が明確ではなく、人の感性によって区別が異なる」

ものを「ジャンル」と呼んでいます。

 

production[製造]とcreate[創造]

もうひとつ、わかりやすい区分方法をご紹介しますね!

「カテゴリー」に分類されるものは、production[製造]されたものです。

あらかじめ、きちんとした規格・仕様があり、同じ性質のものを複数、または大量に作ることができます。

 
対して「ジャンル」に分類されるものは、create[創造]されたものです。

アーティストや作家、または監督などのクリエイター達が、感性のおもむくまま、ひとつとして同じものが無い、唯一無二のものを創造したものです。

 
尚、これは人間の手で作り上げたもの[man-made]の場合に限ります。

自然界が作り上げたものを分類する際は、主に「カテゴリー」が使われています。

 

Pino
「ジャンル」って・・・結構、あいまいな区分なんだねぇ~
単純に「分類」とか「部門」って意味でいいのかと思ってたわ。

シャルル
現代社会で使われている「ジャンル」は主にその意味だが、やはり使われる分野が限定されているようだな。

Pino
自然界のものには「ジャンル」が使われないっていうのも意外だったなー

シャルル
厳密に言うと、使われていないことも無いぞ。なにしろ、語源のラテン語が今でも「属」として使われているのだ。しかし、時代と共に「カテゴリー」との境界が曖昧になってきて~その方面では場所を譲った、という感じだな。

Pino
言葉の意味や使われ方も、時代と共に変わってゆくものなんだね~

まとめ

ジャンルの意味は?

ジャンル(英語:genre )
① 博物学で「属」のこと。
② 芸術、特に文芸における形態上のさまざまな分類、種類のこと。たとえば詩と散文と戯曲。また、詩のなかでも叙事詩、抒情詩、悲歌、散文や戯曲のなかでも歴史小説、時代劇、風俗小説、悲劇、喜劇など、さまざまに区分される分類のこと。
③ (tableau de genre から) (歴史画に対して)風俗画。

ジャンルの類語

カテゴリー(Category:フランス語)

「範疇(はんちゆう)、部門、区分、種類」

「同じ系統・種類・要素によって区別されるもの」

タイプ(type:英語)

「型、型式、様式、種類、菌型」

「数学的な性質,あるいは表現上の性質により分類したもの」

ジャンル(genre:英語)

「(芸術・文芸作品の)類型、形式、様式、部門、分野」

カテゴリーとジャンルの違い

カテゴリー
「区分するための明確な要素・条件があり、誰が分けても同じように区別することができる」

ジャンル
「区分するための判断要素・条件が明確ではなく、人の感性によって区別が異なる」

 
 

いかがでしたか?
「ジャンル」「カテゴリー」の区別の仕方、ちょっと明確になりましたでしょうか?
 

今回の記事も、皆様のお役に立てましたら…嬉しいです♪
 

もし、「こんな言葉を調べて欲しい」「〇〇と△△の違いを解説して欲しい」などのリクエスト
または・・・赤いシャルルにこんなセリフを言って欲しい!というコアな要望がありましたら(笑
遠慮なく、↓下のコメント欄に書き込んでくださいね~☆