こんにちは!
物理も化学も学生時代からサッパリ、のPinoです!(キッパリ)
さて、今回のお題は「エントロピー」です。
早速、今日も謎の?ピグモン解説員赤いシャルルと一緒に意味を見てゆきましょう~
エントロピーとは?
エントロピー(英語:entropy )
《変化の意のギリシャ語tropēから》
1 熱力学において物質の状態を表す量の一。等温可逆的な変化で、ある物質系が熱量を吸収したとき、エントロピーの増加は吸収熱量を温度で割った値に等しい。熱的に外部から孤立した系では、内部変化はつねにエントロピーが増す方向に起こる。1865年クラウジウスが導入。系の秩序に関連する度合いで、エントロピーが高くなることは乱雑さが増すことを示す。
2 情報理論で、ある情報が得られる確率をもとに、情報がどれだけ欠如しているかの状態を示す量。情報の不確定さの度合い。引用元: 精選版 日本国語大辞典より
英語のentropy(エントロピー)はドイツ語からきていますが、元は「古代ギリシャ語のtropē[変化]の意」が語原の言葉で「(漸進的な)一様化、均質化、(質の)低下、崩壊」の意味があります。
現代日本社会で使われている「エントロピー」は主に次のような意味を持ちます。
①熱力学、統計力学における物質の状態、混合具合を現す状態量のこと。
②情報理論において、ある情報が得られる確率をもとに、情報がどれだけ欠如しているかを示す状態量のこと。情報の不確定さの度合い。
の意味で使われています。
エントロピーの使い方や使用例
例) 熱湯と水を混ぜた時のエントロピーは増大する傾向にある。
このエントロピーは「熱力学における物質の状態、混合具合を現す状態量のこと」を指します。
よく例えられますが、ふたつの温度の異なる水を混ぜた時、温度の異なる分子が混ざり合う度合をエントロピーで表します。
沸かしたお風呂の湯が上の方は熱くて、下にいくほどぬるい場合は、まだ混合の度合い低く⇒エントロピーが小さいと表現されます。
その後、湯をよくかき回して温度を均一にさせた場合、混合の度合いが高くなり、分子の運動量が増える(乱雑に動き回る)⇒エントロピーが大きいと表すことができます。
これらの過程を熱力学で言うと
「何かの現象が起こるとき(ex.混合)エントロピーは必ず増大する。
(時間の経過と共に混合が進む⇒乱雑になる)
また、勝手に減少する事は無い(混合したものが逆戻りして分離することは無い)」
という「熱力学第二法則」と呼ばれます。⇒不可逆(逆戻り”混合した湯が、熱湯と水に戻ること”は無い)
例) 「予測が困難」な状態に近づくほど、エントロピーが増大する。
この情報理論におけるエントロピーは「ある情報が得られる確率をもとに、情報がどれだけ欠如しているかを示す状態量のこと」を指します。
言い換えると
「物事が発生する確率が低いほど、エントロピー(予測しづらい状況)は増大する」
とも言えます。
もっと、わかりやすくするために天気予報を例としますね。
▶降水確率90%(雨が降る確率が非常に高い⇒エントロピー(予測しづらい状況)は減少)
▶降水確率30%(雨が降る確率が低いけれど、降る可能性もある⇒エントロピー(予測しづらい状況)は増大。
よって「情報の不確定さの度合い=エントロピー」となります。
エントロピーの関連用語
エントロピーの関連用語としてネゲントロピーをみてゆきましょう。
ネゲントロピー(英語:negentropy)
「エントロピーの増大の法則に逆らうように、エントロピーの低い状態が保たれていること」を指します。
もし、生命が系として孤立していた場合のエントロピーは限りなく増大し(例えば老化現象)エントロピーが減少すること(生命システムの秩序化=若返り)には不可逆の法則が働きます。
しかしながら、生命システムが環境に開かれ、呼吸などの代謝を通してエントロピーを排出することによって、その補償により自己の低エントロピー(若さ)を保つことが出来る、という説があります。
そのような作用を逆エントロピー(ネゲントロピー)と呼ばれています。
まとめ
エントロピーの意味は?
エントロピー(英語:entropy )
《変化の意のギリシャ語tropēから》
1 熱力学において物質の状態を表す量の一。等温可逆的な変化で、ある物質系が熱量を吸収したとき、エントロピーの増加は吸収熱量を温度で割った値に等しい。熱的に外部から孤立した系では、内部変化はつねにエントロピーが増す方向に起こる。1865年クラウジウスが導入。系の秩序に関連する度合いで、エントロピーが高くなることは乱雑さが増すことを示す。
2 情報理論で、ある情報が得られる確率をもとに、情報がどれだけ欠如しているかの状態を示す量。情報の不確定さの度合い。
エントロピーの使い方と使用例
熱力学の分野のエントロピー
⇒「熱力学における物質の状態、混合具合を現す状態量のこと」
情報理論の分野のエントロピー
⇒「情報の不確定さの度合い」
エントロピーの類語
ネゲントロピー
「エントロピーの増大の法則に逆らうように、エントロピーの低い状態が保たれていること」
いかがでしたか?
「エントロピー」、専門用語の説明だと「う?」となるかも知れませんが~ぜひ、例など参考にして理解してくださいね!
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