こんにちは!
毎日、直感で生きてる~Pino(@Pinocan4)です^^

さて、今回のお題は「ヒューリスティック」という言葉です。

早速、謎の?ピグモン解説員赤いシャルルと一緒に意味を見てゆきましょう~

シャルル
失礼な紹介だな……私を誰だと思っている!

Pino
だから!アナタ、だれ!?

ヒューリスティックとは?

ヒューリスティック(英語:heuristic )
[形動]
1 心理学で、経験則や直感などによる判断。
2 コンピューターで、通常の計算方法では正解を得られなかったり、膨大な時間がかかったりする場合に用いられる、効率的な問題解決の方法。→ヒューリスティックスキャン

英語のheuristic(ヒューリスティック)は、ギリシャ語「見つける、発見する」の意が語原の言葉で

「(学習者の)発見を助ける、自発研究をうながす、発見的な」

の意味があります。

 
一方、現代日本社会で主に使われている「ヒューリスティック」も、

  • 「心理学で、経験則や直感などによる判断」
  • 「直観的に試行錯誤しながら結論に近づけていく解決法。発見的解決法」

などの意味になります。

心理学におけるヒューリスティック

ヒューリスティックとは、「経験則や直感などによる判断」
すなわち、人が何らかの問題解決のための「判断」や「意思決定」をする際、

「無意識に使っている法則や手がかり」

のことを意味します。

この法則は、人間がそれまで「経験してきたこと」「学んできたこと」に基づいて判断されるため
ヒューリスティック経験則 」とも言い換えられます。

この思考方法は、「比較的早く物事を判断できる」という利点はありますが、必ずしもそれが正しい答えを導き出してるわけではなく、無意識の「思い込みによる偏った判断」をしている場合があります。

そのヒューリスティック(無意識に使っている経験則)による認識上の偏りを「認知バイアス」と呼びます。

認知バイアスとは?
⇒認知心理学や社会心理学の理論のひとつ。「思考の偏(かたよ)り」
ある対象を評価する際に、「自分の利害や希望に沿った方向に考えが歪められたり、対象の目立ちやすい特徴に引きずられて、ほかの特徴についての評価が正当になされない現象」を指します。
 

脳は考えるのが嫌い

脳は基本的に「考えること」を嫌います。

人間の脳は1日に1万~2万の「決定」を行うとされ、脳は人間の臓器の中で一番酸素を消費する器官であり「思考すること」は脳にとってとても負担な活動です。

そのため、無意識に「最短と思われる解決法」を選択してしまう傾向にあります。

Pino
わかるな~考えるのって・・・メンドウだよねー!疲れていると、特に。

シャルル
そこで簡単に、脳が持っている「いつもの”思考のクセ」に頼るワケだ。

Pino
そうそう~だから、「いつものアレで」とか「とりあえず、いつもの」ってなっちゃうよねー

シャルル
日本のサラリーマンの「とりあえず、ビール」はそこからきてるのか・・・?

人の判断に影響を及ぼすヒューリスティックには主に3つの種類があります。

  • 利用可能性ヒューリスティック(想起ヒューリスティック)
  • 代表性ヒューリスティック
  • 固着性ヒューリスティック

自分の行う問題への解決方法が、この3つのいずれかが分かれば、
無意識に合理的な判断を鈍らせている原因」も理解できます。

利用可能性ヒューリスティック(availability heuristic)/想起ヒューリスティック

思いつきやすい理由や、いちばん記憶から取り出しやすい情報を優先的に「判断材料」として、意思決定することを言います。

例)オレンジジュースを購入しようとする場合
       ↓
商品棚に「果汁3%のジュース」と「果汁100%のジュース」が並んでいる。
       ↓
果汁100%の方が身体に良い」という、すぐに出てくる情報に基づいて選択

これはおそらく、TV番組や雑誌などで見たり、聞いたりした
「果汁100%のジュースは身体に良い」
という記憶に刷り込まれていた情報が出てきたものです。
また一方では
「果汁3%のジュースには砂糖や添加物が多く入っていて、身体に良くない」
という情報が先に思い起こされたのかもしれません。

どちらにしろ、「今まで自分が経験してきた事柄」や、TVのCMなどの「生活の中でくり返し触れる情報」が人の脳に刷り込まれ、何かを判断する際に「手っ取り早く取り出される判断材料」となり得るのです。

また、このように「ある情報や事柄に対して、繰り返し触れること(接触頻度)が、人の決定に影響を及ぼすこと」を『接触頻度効果』と言います。
 

Pino
あるある~TVで繰り返し流れるコマーシャルや、駅で毎日見かける広告とか、イヤでも頭に残るものー

シャルル
いわゆる、「刷り込み」というヤツだな。

代表性ヒューリスティック(representative heuristic)

ある特定のカテゴリーにおいて、「典型的」「当然~」と思われる事柄を意思決定の判断材料にすること。

例)A「両脚のついた二足歩行型のモビルスーツ」
  B「両脚の無い、上半身だけのモビルスーツ」

  • これから出撃するにあたり、どちらのモビルスーツを選びますか?
  •         ↓

    シャルル
    脚がない・・・・・・

            ↓

  • 典型的なモビルスーツの型は人間に似せた「直立型二足歩行」です。

よって、多くの人はAの「両脚のついた二足歩行型のモビルスーツ」を選びます。

これは「モビルスーツに両脚がある」という「典型的な特徴」を私達が過大評価し(そちらの方が強いだろう等)、その他の機能や戦闘能力などを考慮にいれず、その典型的な特徴を「選ぶ」判断材料にしてしまからです。
 

兵士A
あんなの飾りです。偉い人にはわからんのですよ!

Pino
なんでー?こんな分かりにくい例えなの!?

固着性ヒューリスティック(anchoring and adjustment heuristic)

最初に与えられた情報(初期値=アンカー[錨:船の”いかり”])に「何らかの調整が加えられたもの」によって判断をする際、最初のアンカーの影響に引きずられた意思決定をしてしまうこと。
 

例)Aさんは、海沿いのホテルの宿泊を予算2万円前後で検討していました。

そこへ、次のような情報が入ってきます。

  オーシャンビューのデラックススイート通常1泊5万円
          ↓
  今週の平日5日間のみ、半額の2万5千円で提示限定3室のみ
          ↓
  Aさんは、日程を確認して急いで予約を入れました。
 

このAさんの行動は、
初期値(アンカー)=「通常5万円⇒半額2万5千円

という情報に引きずられ、当初の予算2万円よりも高い金額にもかかわらず、すぐに予約を入れました。

この部屋が最初から「2万5千円」で提示されていたとしたら・・・Aさんは、選択したでしょうか?

これがマーケティングの分野でも使われる「アンカー効果」と呼ばれる仕組みです。

>参考引用:BRAVE ANSWERより
 

Pino
あーこれも「あるある」だわー!つい、元値に線が引いてあって「今だけ半額!」とか書いてあると・・・思わず手に取っちゃう~主婦の哀しい心理;

シャルル
若さゆえの過ち・・・では、無いな;

ヒューリスティックとアルゴリズム

ヒューリスティック」と「アルゴリズム」は、どちらも「問題を解決に導く」手法です。

問題解決のおけるアルゴリズムとは?

アルゴリズムとは、「定式化された手順で答えを出す問題解決手法」のことです。

アルゴリズムのイメージは、
「プログラム(定式化された手順)に従って動くコンピュータ」です。

例えば数学の公式のように、決まった「式=プログラム」に当てはめれば、多少時間がかかっても、ほぼ確実に回答を導き出すことができるのが、アルゴリズムの特徴です。

問題解決におけるヒューリスティックとは?

一方「ヒューリスティック」とは、
「経験則や勘に基づいて答えを導き出す発見的問題解決手法」のことを意味します。

このヒューリスティックのイメージは、

「言語化できないような経験によって判断する達人」です。
 

例えば、プロの棋士は難しい局面であっても、ある程度「取るべき”手”」を絞って考えています。

本来なら、あらゆる情報を集めて、考え得るすべての”手”を判断材料としたいところですが、それでは「膨大な時間」がかかってしまいます。

時間の限られる勝負の中において、棋士は瞬時に「とるべきでないと直感した”手”を排除した思考」をしているのです。

このように棋士は「経験則や勘に基づいて答えを導き出す問題解決手法ヒューリスティック」により、迅速に、ザックリとした解決法で、けれどもその場では「最適」と思われる解答を出して勝負をすすめることが出来るのです。

ヒューリスティックとアルゴリズムの役割

ヒューリスティックとアルゴリズムは、よく人間とコンピューター(AI)にたとえられます。

【ヒューリスティック(人間)】

  • 問題を解決するための手順
  • 定形化されていない。

  • 答えに到達する速度と精度
  • ⇒速度は速い。精度は低くなる場合あり。
    (直感で判断するため、正解を外すこともある)

  • 未知への対応
  • 対応可能。

【アルゴリズム(コンピューター:AI)】

  • 問題を解決するための手順
  • 定形化されてる。

  • 答えに到達する速度と精度
  • ⇒速度は遅いが、精度は高くなる。

  • 未知への対応
  • 対応不可能。

各事項のそれぞれの結果からも分かるように、
ヒューリスティックは、今までの経験則によって、広い範囲での判断・解決能力と迅速性がありますが、見当はずれの答えを出してしまう可能性もあります。

対して、アルゴリズムは、決まった条件の下であれば確実に答えを出すことが出来ますが、時間がかかったり、異なる分野では使えないこともあります。

よって、これらのお互いのメリット・デメリットをフォローする形での役割を分担すると、よりよい解決へと導くことが出来るとされています。

いわゆる「直感的に解決の方向に動く」ヒューリスティック「定型の解決公式や認知資源」を持つアルゴリズムがサポートし、お互いに協力し合って解決へと向かうプロセスが、「問題解決」の理想とされています。
>参考引用:LearnTeanより

 

Pino
なるほどね~つまり、ヒューリスティックは「メインプレーヤー」で、アルゴリズムが「サポート」することにより攻撃力が増すってことね!

シャルル
攻撃って・・・どこへ向かうつもりだ;

まとめ

ヒューリスティックの意味は?

ヒューリスティック(英語:heuristic )
1 心理学で、経験則や直感などによる判断。
2 コンピューターで、通常の計算方法では正解を得られなかったり、膨大な時間がかかったりする場合に用いられる、効率的な問題解決の方法。

心理学におけるヒューリスティック

利用可能性ヒューリスティック

思いつきやすい理由や、いちばん記憶から取り出しやすい情報を優先的に「判断材料」として、意思決定すること。

代表性ヒューリスティック

ある特定のカテゴリーにおいて、「典型的」「当然~」と思われる事柄を意思決定の判断材料にすること。

固着性ヒューリスティック

最初に与えられた情報(初期値=アンカー[錨:船の”いかり”])に「何らかの調整が加えられたもの」によって判断をする際、最初のアンカーの影響に引きずられた意思決定をしてしまうこと。

ヒューリスティックとアルゴリズム

  • アルゴリズム⇒「定式化された手順で答えを出す、問題解決手法」
  • ヒューリスティック⇒「経験則や勘に基づいて答えを導き出す、発見的問題解決手法」

 

いかがでしたか?
「ヒューリスティック」、もともと心理学で使われた言葉が派生してコンピューター科学やマーケティングの分野でも使われるようになった言葉ですね!
「経験からくる直感的な判断や解決」と覚えておきましょう~

今回の記事も、皆様のお役に立てましたら…嬉しいです♪
 

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