「アナーキーな人」「アナーキーな考え」等に使われるアナーキーというワード
正確な意味はご存知ですか?
今回はこのアナーキーをピックアップして解説してゆきましょう。
早速、謎の?ピグモン解説員赤いシャルルと一緒に意味を解説してゆきましょう~
アナーキーとは?
[名・形動]
無政府・無秩序な状態であること。また、そのさま。無統治状態。
「アナーキーな考え方」
>デジタル大辞泉より
英語のanarchyからくる言葉でギリシャ語「統治者を欠いた状態(anarkhía)」が語源の言葉です。
英語でも
- 無政府状態
- 無秩序、混乱、乱脈
例文) Anarchy prevailed in Russia.
ロシアは一時、無政府状態であった。
といような使われ方をします。
一方、現代日本社会におけるアナーキーは
- 無政府状態
- 無秩序
- 社会的権力を否定して個人の完全な自由と独立を望む人
の意味で使われています。
英語では主に1.の「無政府状態」の意味ですが、日本での使われ方は3.の「社会的権力を否定して個人の完全な自由と独立を望む人」の意味合いで使われることが多いようです。
アナーキーの類語
アナーキズム(anarchism:英)
語源はギリシア語のanarchos(無支配)でストア派のゼノンや中世キリスト教異端派の中にもみられる思想です。
アナーキスト(anarchist:英)
アナーキーの使い方と使用例
例) 米国政治の中枢が一時アナーキーに
このアナーキーは「無政府状態、無秩序」の意味です。
これは2021年1月に勃発したトランプ支持者の暴徒による議事堂襲撃時のニュース見出しです。
2020年に行われたアメリカ大統領選挙においてトランプ氏が勝利した次期大統領バイデン氏の不正選挙を訴えたことが発端でしたね。
まるで映画のワンシーンのような事件に全世界に衝撃が走りました。
例) どこにも属さず、束縛されない彼はアナーキーな人だ。
このアナーキーは個人の完全な自由と独立を望む人の意味で使われています。
ここでポイントなのは「国家や社会的権力を否定して」という点です。
「何にも束縛されない完全な自由」というのは裏を返すと「社会的な立場やルールから外れる」というアウトロー的な人物となり、それによって社会に迷惑をかける、場合があります。
そのため「アナーキーな人」という表現には、己の自由と独立のために社会的秩序、ルールを守らない、というネガティブな要素が含まれることがあります。
まとめ
アナーキーの意味は?
- 無政府状態
- 無秩序
- 社会的権力を否定して個人の完全な自由と独立を望む人
今回は「無政府状態」を意味する「アナーキー」について解説しました。
現代日本においては英語の「無政府状態」「無秩序」の意味の他に「個人の完全な自由と独立を望む人」と覚えておきましょう。
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