こんにちは!Pinoです。
平成晦日が明けて、令和元日となりました。
昭和で生まれてから3つの時代を渡って生きてきましたが、まだまだ、分からない言葉はたくさんあります。
人生、学ぶことは尽きませんね~!
そんな今回のお題は「アナロジー」です。
早速、謎の?ピグモン解説員赤いシャルルと一緒に意味を見てゆきましょう~
アナロジーとは?
アナロジー(英語:analogy )
〘名〙 (analogy)
① ある事柄をもとに他の事柄をおしはかって考えること。特に、論理学で、物事の間の特定の点での類似性から、他の点での類似性を推論すること。類推。類比。
② 生物学で、異種の個体内で器官の形態、機能が類似すること。鳥の羽と蝶のはねはその例。類似。
③ 言語学で、類推による表現。引用元: 精選版 日本語大辞典より
英語のanalogy(アナロジー)はギリシャ語の[比例]を意味するἀναλογία アナロギアーが語源の言葉で、
「類似、似寄り、類推、類推による説明、類推法、相似」
などの意味があります。
▶類推(るいすい)とは?
⇒ 類似の点をもとにして、他を推しはかること。
現代日本社会においても「アナロジー」は次のような意味で使われています。
- 「ある物事を説明するために、似ている物を例えにすること。または、そのような表現」
- 「生物学において、異種の個体内で器官の形態や機能が類似すること」
言語学におけるアナロジー
「類推」という漢字からも
「同じような種類の事柄を例えに持ってきて、推測、想像すること」
という、ぼんやりとした意味は分かるのですが…ここは実際にPino達に説明してもらいましょう!
▶地球と月の距離や大きさを説明する場合
月の直径は3,474㎞、地球の約1/4ですぅー
「サイド3」と、どちらが地球に近いのだ?
生物学におけるアナロジー
生物学における「アナロジー」は「類似、相似」と訳され、
▶類似(るいじ)とは?
⇒「二つ以上のものの間に互いに似かよった点が存在すること」
▶相似(そうじ)とは?
⇒「二つの生物の器官で、発生起源は異なるが、同じ機能・形態を持つ相互の関係」
例えば、「コウモリ類の羽根」と「昆虫の翅(はね)」の共通の特徴は、
- 本体に複数の翼状の羽(器官)を持つ
- 空中を飛ぶことができる。⇒(機能)
ですが、発生起源(進化する元になった要因)が異なります。
コウモリ類が「前肢起源説」
⇒「先祖が前足を持っていて、それが進化の過程で羽根に変化したと推測される説」
であることに対し、
昆虫類は「鰓起源」と「側背板起源」
⇒「元々あった肢(あし)が背中に移動した、とされる説」
⇒「突然、背板(背中を覆うもの)から生えてきた、とされる説」
という2つの仮説を持っています。
上記の説からもわかるように、「器官」や「機能」が似ているものであっても、発生起源が異なるものを「相似=アナロジー」と呼びます。
ちなみに、発生起源が同じもの、つまり
「元の形態や遺伝子が共通の祖先をもつ二つ以上のもの=相同」
は、「homology(ホモロジー)」で、アナロジーの「対義語」になります。
アナロジーの類語
修辞学(言語の表現方法)の中の「比喩法」には、アナロジー(類推)の他にも6つの表現方法があります。
▶比喩とは?
⇒物事をほかの物に見立てて、例えて説明する表現。
simile(シミリ)[直喩:ちょくゆ]
「ある事物を他の事物と直接に比較して、その特徴を表示する修辞法」
「~のようだ」「~みたいだ」と、直接的に比喩であることを示すものです。
例)陶器のように滑らかな肌
metaphor(メタファー)[隠喩・暗喩:いんゆ・あんゆ]
「言葉の上では、たとえの形式をとらない比喩」
「~のようだ」「~みたいだ」というような表現を使わずに、その特徴を他のモノで例えあらわすことです。
例)玉の肌
allegory(アレゴリー)[寓喩・寓意:ぐうゆ・ぐうい]
「直接には表さず、別の物事に託して表すこと。また、その意味」
絵画や詩文などを用いて表面的な意味よりも深い意味を伝えようとしたものです。
例)イソップ物語
allusion(アリュージョン)[引喩:いんゆ]
「故事・ことわざや人の言葉をたとえに引用して、言いたいことを間接的に表現する方法」
例)猿も木から落ちる、ということだ。
ことわざの「猿も木から落ちる」というフレーズを使って、「その道の練達者でも失敗することがある」と比喩的表現したものです。
metonymy(メトニミー)[換喩:かんゆ]
「ある物事を表すのに、それと深い関係のある事物で置き換える法。」
例)スピード違反で覆面に捕まった。
これは本来、覆面パトカーに乗っている「警察官」を指しますが、「覆面」という言葉に換えるだけで、意味が伝わる表現法です。
synecdoche(シネクドキ)[提喩:ていゆ]
「全体と部分との関係に基づいて、比喩表現すること」
例)花見を楽しむ。
⇒この場合の「花 (植物のあるカテゴリー = 全体)」が「桜 (カテゴリーの中の一分類=部分)」を比喩している。
まとめ
アナロジーの意味は?
アナロジー(英語:analogy )
〘名〙 (analogy)
① ある事柄をもとに他の事柄をおしはかって考えること。特に、論理学で、物事の間の特定の点での類似性から、他の点での類似性を推論すること。類推。類比。
② 生物学で、異種の個体内で器官の形態、機能が類似すること。鳥の羽と蝶のはねはその例。類似。
③ 言語学で、類推による表現。
アナロジーの類語
simile(シミリ)(直喩:ちょくゆ)
「ある事物を他の事物と直接に比較して,その特徴を表示する修辞法」
「~のようだ」「~みたいだ」と、直接的に比喩であることを明示するものです。
metaphor(メタファー)(隠喩・暗喩:いんゆ・あんゆ)
「言葉の上では、たとえの形式をとらない比喩」
「~のようだ」「~みたいだ」というような表現を使わずに、間接的に比喩することです。
allegory(アレゴリー)(寓喩・寓意:ぐうゆ・ぐうい)
「直接には表さず、別の物事に託して表すこと。また、その意味」
絵画や詩文などを用いて表面的な意味よりも深い意味を伝えようとしたものです。
allusion(アリュージョン)(引喩:いんゆ)
「故事・ことわざや人の言葉をたとえに引用して、言いたいことを間接的に表現する方法」
metonymy(メトニミー)(換喩:かんゆ)
「ある物事を表すのに、それと深い関係のある事物で置き換える法」
synecdoche(シネクドキ)(提喩:ていゆ)
「全体と部分との関係に基づいて、比喩表現すること」
いかがでしたか?
「アナロジー」の他にも、こんなにたくさんの「比喩法」があるのですね~
難しく思いがちですが「アナロジー=たとえ話」と覚えておくとよいですね!
今回の記事も、皆様のお役に立てましたら…嬉しいです♪
もし、「こんな言葉を調べて欲しい」や「〇〇と△△の違いを解説して欲しい」などのリクエスト
または・・・赤いシャルルにこんなセリフを言って欲しい!というコアな要望がありましたら(笑
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