最近よく見かける「マネタイズ」というワード
なんとな~く「Moneyマネー」に関することなんだろうな…
と思ってはいたけれど…ちゃんと意味をつかめていなかった私です;
というワケで今回のお題は「monetize(マネタイズ)」
早速、ピグモン解説員赤いシャルルと一緒に意味を見てゆきましょう!
マネタイズの意味とは?
マネタイズ【monetize】
[名](スル)無収益のサービスを、収益を生み出すサービスにすること。
無料ネットサービスの収益化、無償コンテンツの有料化や広告収入モデルの確立など。
[補説]原義は、通貨基準を定める、貨幣を鋳造する、の意。引用元: デジタル 大辞泉より
英語のmonetize(マネタイズ)は
monetize[国の法定通貨として法的価値を与え、または制定する]という意味を持つ英単語です。
monetizeの元の意味は「貨幣の鋳造」
金属を溶かして型に流し込み「貨幣」を作り出すこと
現代の英語社会で使われている意味は
- 収益化する
- (資産などを)お金に換える
- 通貨と定める
- 貨幣を発行する
- 国家の歳出を通貨発行で賄う
などの動詞で使われています。
ちなみに「収益化」という名詞で使われる場合はmonetization(マネタイゼーション)になります。
対して現代日本社会で使われている「マネタイズ」は主に
- ネット上の無料サービスから収益をあげる方法のこと。
- 収益化、収益を産む、もうける。
の意味で用いられます。
この意味はITの分野などで2007年頃から使われ始めたのが最初です。
マネタイズの使い方と使用例
例) 月間のPV数が上がってきたのでサイトのマネタイズを考えている。
このマネタイズは「ネット上の無料サービスから収益をあげる方法」の意味です。
Webサイトにおいて無料のサービス(広告やアフィリエイト)でお金を稼ぐ、すなわち収益化を計ることを指します。
例) 良い商品が売れない理由はマネタイズ面に問題がある。
このマネタイズは「収益化」のことです。
ビジネスの分野におけるマネタイズは「無料サービスを使って~」というよりは
「いかに売上(収益)につなげるか」
などのビジネス戦略を話し合う中で用いられる言葉です。
「収益を産む」「儲(もう)ける」の意味で覚えておきましょう。
マネタイズモデルの種類と方法
主に使われているインターネット上でのマネタイズの種類と方法を解説します。
広告モデル
バナー広告モデル
バナー広告は記事中や横のバーに中にある広告です。
主に画像や動画をメインとし「チラシ」のようなデザインが特徴です。
Webに訪れたユーザーやサービスを利用するユーザーがこの広告を観ることによって運営側にお金が入るシステムです。
記事広告モデル
こちらは物販広告(アフィリエイト)を意味します。
つまり「売りたいもの」の記事を書きそのモノの広告を貼ります。
記事に興味を持ち読みに来てくれたユーザーが広告をクリックして購入した際に収益が発生します。
(クリックだけで発生する場合もあります)
最近では画像のみでなく動画や音声をミックスした音声広告も新しい記事広告の形となっています。
課金モデル
Webサービス上のマネタイズとして「課金モデル」があります。
これは利用しているアプリやサービスの中で次のサービスへ移行する場合、例えば
- スタンダードプランからプレミアムプランへ移行
- スマホゲームで新しいステージの解放、特殊なアイテムの購入など
何か「エクストラ」なサービスを受ける際にユーザーに課金してもらうシステムです。
つまり「提供されていたサービスに十分満足しているユーザーが、さらなる利便性、娯楽性を求めて(お金を支払って=課金)内容をアップグレードする」という行動のことを指します。
ECモデル
ECとはelectronic commerce(エレクトリック・コマース=電子商取引)の略語です。
構築したショッピングサイト上で委託された商品を販売し手数料を得るマネタイズモデルです。
大手のヤフーや楽天、アマゾンなどのショッピングモールに委託する際、また出品時に手数料がかかるケースもあります。
サブスクリプションモデル
サブスクリプションとはWeb上のコンテンツを一定期間利用することに対して課金設定を行う方式です。
元々は雑誌の「定期購読」や「予約代金」などの意味でしたがコンピュータソフトの年間契約使用料や音楽配信の定額利用サービスに関する契約に取り入れられ普及してきました。
有名な例として2012年にデザインソフト(IllustratorやPhotoshop等)の有力メーカーであるアドビシステムズがDVDなどに記録したパッケージ方式から、このサブスクリプション方式に販売方法を変更しました。
ユーザーは一定期間、契約使用料を支払うことによりバージョンアップ毎にソフトを買い替える必要がなくなり、メーカーも顧客を取り逃がすことなく安定した質とサービスを提供できるメリットがあります。
時代が「所有から利用へ」と流れてゆく昨今、これからのマネタイズの主流となりえるモデルのひとつです。
仲介モデル
「仲介モデル」はその名の通り「何かのサービスや情報を必要としている人」と「そのサービスや情報の提供者」の間に入り、それらを繋ぐことによって手数料(仲介料)を受け取ることを指します。
賃貸不動産サイトや転職紹介サイトなどは、この「仲介」によってマネタイズしている例といえるでしょう。
マネタイズの類語
マネタイズの意味と似ている言葉にフリーミアムがあります。
早速、意味をみてゆきましょう。
フリーミアム (freemium : 英語 )
無料のサービスを多数のユーザーに提供し、高機能または追加された特別な有償サービスによって収益を得るビジネスモデル。
「freemium」は「free」(無料)と「premium」(割増金)を合わせた造語。
それぞれの違いをみてみましょう↓
- マネタイズ⇒ネット上の無料サービスから収益をあげる方法。
- フリーミアム⇒ユーザーに無料のサービスを提供し、追加有料サービスの購入を促して収益を得る方法。
まとめ
マネタイズの意味
ITの分野においてのマネタイズ
ネット上の無料サービスから収益をあげる方法のこと。
ビジネスの分野においてのマネタイズ
収益化、収益を産む、もうける。
いかがでしたか?
ITの分野から使われ始めた「マネタイズ」ですが
今やビジネスにおいても「収益化」「もうける」という意味で広く使われるようになりました。
マネタイズモデルとしても「サブスクリプション方式=サービスを一定期間利用することへの課金設定」など、これからどんどん利用が広まってゆくワードのひとつですね!
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