こんにちは!
私も家に「サンクチュアリ」が欲しいー!!
と毎日心の中で叫んでいる~Pino(@Pinocan4)です^^
さて、今回のお題はその「サンクチュアリ」という言葉です。
早速、謎の?ピグモン解説員赤いシャルルと一緒に意味を見てゆきましょう~
サンクチュアリとは?
サンクチュアリ(英語:sanctuary )
〔サンクチュアリーとも。聖域・聖所の意〕
① 鳥獣の保護区・禁猟区。
② 中世ヨーロッパで、法律の力の及ばなかった寺院・教会など。
③ 敵の攻撃を受けない安全地帯。また、ゲリラの安全な隠れ場所。引用元: 大辞林 第三版より
英語のsanctuary(サンクチュアリ)は、古ラテン語「sanctuarium(聖堂、聖人の遺品」の意が語原とされる言葉で
- 神聖な場所、聖所、聖壇
- (逃げ込めば法律の力が及ばなかった中世の教会などの)聖域、避難所
- (犯罪人・亡命者などの)逃げ込み場所
- (教会などの)罪人庇護(ひご)権、(避難所が提供する)庇護、保護
- (鳥獣の)禁猟区,保護区域,サンクチュアリ
などの意味があります。
一方、現代日本社会で主に使われている「サンクチュアリ」も、
- 「神聖な場所、聖所、聖域」
- 「鳥獣の保護区・禁猟区」
- 「中世ヨーロッパで、法律の力の及ばなかった寺院・教会など」
- 「敵の攻撃を受けない安全地帯。また、ゲリラの安全な隠れ場所」
などの意味で、主に1,2の意味で使われることが多いようです。
サンクチュアリの使い方や使用例
例) ベトナムにあるミーソンサンクチュアリは古代チャンパ王国の聖なる遺跡です。
このサンクチュアリは「神聖な土地・地域。侵してはならない区域」の意味です。
主に神話や宗教が由来の、「神の宿る場所」や「古代の王国の跡」「遺跡」などを指し、現代においても、その地に住む民族によって護られていたり、立ち入りが制限されている場所もあります。
また、自治体や州、国が管理し、「世界遺産」として登録され、観光地として知られている場所も多くあります。
▶My Son Sanctuaryミーソンサンクチュアリ(ミーソン聖域)とは?
⇒1999年に世界文化遺産に登録されたベトナムにある古代チャンパ王国の遺跡
ヒンドゥー教シヴァ派の聖域であり、7世紀から13世紀にかけての遺構が残っているが、ベトナム戦争当時の爆撃によってかなり破壊されている。
例) 樹海の広がる富士山麓は、日本のサンクチュアリと呼ばれています。
このサンクチュアリは「神や聖なることに関連する場所で、神奇や神の気がおきたり、神がいる場所。神域」のことを意味します。
古来より日本民族の信仰の対象となってきた富士山は、多くの古い書物にも「神のおわす場所」と記され、神域、聖域とされてきました。
山頂付近には、「大日如来」を本尊とする寺院や神社、鳥居、仏像などが盛んに作られた時代もありましたが、明治維新後の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)により失われました。
例) 大聖堂のサンクチュアリには、一般の観光客は立ち入り禁止です。
このサンクチュアリは「教会または寺院における、それらの幕屋もしくは祭壇の周りの神聖な領域のこと」という意味です。
教会や寺院の建物の中で、それぞれの神を祀っている場所(聖壇、祭壇、内陣など)は教職者意外の立ち入りは原則禁止されています。
例) 中世ヨーロッパにおいて”法の手”が伸びない場所[サンクチュアリ]が存在しました。
このサンクチュアリは「犯罪者、負債者、奴隷などが逃げ込んだ場合に保護を得られる場所」のことを意味します。
世界的にも、教会や寺院、また自治都市など権力の及ばない場所(アジ―ル、アサイラム)が存在し、復讐や制裁を逃れた罪人や負債者、奴隷たちの避難所となりました。
▶アジ―ルとは?(独: Asyl、仏: asile、英: asylum)
語源はギリシア語のasylos(害されない、神聖不可侵の意)に由来する。
国家権力の及ばない特殊な場所で、罪人や負債者、奴隷たちの避難所となった。
日本においても特定の寺院は「不入権」と世俗から「絶縁している(無縁)の原理」により、逃げ込んだ奴婢(ぬひ)や犯罪人を追手から守護していました。
江戸時代の縁切(えんきり)寺は、この名残と言われています。
16世紀に入り、法制備と生活の合理化,人文主義の浸透などにより、アジ―ルは廃止されてゆきました。
現在では、外交官特権や赤十字社などにその痕跡をとどめていますが、亡命者や難民の受入れなどで、別の現代的要素を含んだ問題となっています。
>参考引用:コトバンク「アジ―ル」の頁より
尚、この意味から「敵の攻撃を受けない安全地帯。また、ゲリラの安全な隠れ場所」としても用いられます。
例) 北海道のウトナイ湖周辺はタンチョウのサンクチュアリとして知られています。
このサンクチュアリは「鳥獣の生活保護区・禁猟区」のことを意味します。
「動物保護区」など、絶滅するおそれのある野生動物を安全に管理し、増殖育成をはかるためのものを「サンクチュアリsanctuary」と呼ばれることが多くあります。
アメリカのバイソンのための保護区,アフリカのゾウやサイのための保護区,アジアライオン唯一の生残り地域であるインドのガー保護区などがこれにあたります。
例) 日本の外交の失敗はTPPから”農業のサンクチュアリ”を守ることができなかった。
このサンクチュアリは「聖域=侵してはならないもの、場所、分野。手を触れてはならない領域」のことを意味します。
これは政治のみならず、多くの分野で使われる「比喩的表現」です。
「(誰も)けして触れることのできない」
「足を踏み入れることのできない」
などの意味で使われ、その「聖域」に踏み込んだり、守れなかったことの重大さを強調する時に用いられます。
サンクチュアリの類語
サンクチュアリの「手を触れてはならない、侵してはならない」という意味の類語として「タブー」や「アンタッチャブル」があります。
早速、それぞれの意味をみてゆきましょう。
タブー(taboo:英語)
物忌み、タブー、禁忌、禁制、法度(はっと)
アンタッチャブル(untouchable:英語)
手を触れてはならない、禁制の、手の届かない、無敵の、無比の、汚らわしい
それぞれ並べて比較してみましょう↓
- サンクチュアリ
- タブー
- アンタッチャブル
⇒ 侵してはならないもの、場所、分野。手を触れてはならない領域。
⇒ 禁忌。禁じられている物ごと、風習。
⇒ 手を触れてはならない、禁制の、無敵の。
「タブー」は、禁じられている物ごと、風習、という意味合いだね
まあ、私も一種のアンタッチャブルだが・・・
まとめ
サンクチュアリの意味は?
サンクチュアリ(英語:sanctuary )
〔サンクチュアリーとも。聖域・聖所の意〕
① 鳥獣の保護区・禁猟区。
② 中世ヨーロッパで、法律の力の及ばなかった寺院・教会など。
③ 敵の攻撃を受けない安全地帯。また、ゲリラの安全な隠れ場所。
サンクチュアリの使い方と使用例
- 遺跡のサンクチュアリ⇒「神聖な土地・地域。侵してはならない区域」
- 神聖な場所のサンクチュアリ⇒「神や聖なることに関連する場所で、神奇や神の気がおきたり、神がいる場所。神域」
- 教会・寺院のサンクチュアリ⇒「教会または寺院における、それらの幕屋もしくは祭壇の周りの神聖な領域のこと」
- 避難所のサンクチュアリ⇒「犯罪者、負債者、奴隷などが逃げ込んだ場合に保護を得られる場所」
- 動物保護区のサンクチュアリ⇒「(鳥獣の生活保護区・禁猟区」
- 比喩的なサンクチュアリ⇒「侵してはならないもの、場所、分野。手を触れてはならない領域」
サンクチュアリの類語
- サンクチュアリ
- タブー
- アンタッチャブル
⇒ 侵してはならないもの、場所、分野。手を触れてはならない領域。
⇒ 禁忌。禁じられている物ごと、風習。
⇒ 手を触れてはならない、禁制の、無敵の。
いかがでしたか?
「サンクチュアリ」、この言葉も比較的昔から使われていたカタカナ語ですが、「駆け込み寺」の意味があるとは思いませんでした!
「聖域=触れることのできない、侵すことのできない」という意味で覚えておきましょう。
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